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サイクル ロードレース コラム 2022年3月15日

【Cycle*2022 パリ〜ニース:レビュー】ユンボ・ヴィスマの完全支配!呪縛から解き放たれたプリモシュ・ログリッチ「フランスで呪われてるなどとは、考えないようにしてた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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総合優勝のプリモシュ・ログリッチ

総合優勝のプリモシュ・ログリッチ

7月のリハーサルとして、これ以上は望めないほどの出来だった。区間3勝に、初日から最終日まで黄と緑。ユンボ・ヴィスマが2022年パリ〜ニースを完全なる支配下に置き、プリモシュ・ログリッチが生まれて初めて、フランスのワールドツアー大会で、「マイヨ・ジョーヌ」として最終日の表彰台に上がった。

「フランスで呪われてるなどとは、考えないようにしてた。それでも今日、ついにこの国で勝つことが出来てほっとしてる。なにより、あらゆる難関……風、雨、分断、山、タイムトライアル、そして連日待ち構えた罠を跳ね除けて、この素晴らしいステージレースを制覇できたことが嬉しい」(ログリッチ)

晴れたパリ郊外から、雨のニースへ。2022年版「太陽へと向かうレース」は、なにもかもがあべこべで、初日からいきなりクライマックスが訪れた。スプリンター向けの区間と謳われていたはずなのに、ユンボがとてつもない実力の誇示を行ったのだ。

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それは残り8km、変哲のない小さな坂だった。そこまで猛牽引を続けてきたチームメートたちからバトンを受け継ぎ、新加入クリストフ・ラポルトが凄まじい加速を強いた。まさかの猛攻に、スプリンターたちはおろか、クライマーたちさえ反応できない。ただラポルトとログリッチ、そしてワウト・ファンアールトのユンボ3人衆だけが前方へと抜け出し、そのままフィニッシュまで突っ走ってしまった!

フィニッシュラインではユンボの3人が揃って両手を上げた。まさに今大会を象徴するシーンだった。地元フランス人のラポルトが区間勝利と初日マイヨ・ジョーヌを手に入れ、総合エースのログリッチは2位でボーナスタイム6秒を収集。残り1kmでラポルトに「勝つのは君だ」と声をかけ、フィニッシュ手前でログリッチを2位へと押し出したファンアールトは、笑顔の3位で終えた。わずか1日走っただけで、早くもログリッチは総合ライバルに25秒以上のタイム差をつけた。

第2ステージの横風分断は、予想通りでありながら、予想以上の被害を生み出した。大会2連覇中のマキシミリアン・シャフマンが1分29秒を失ったのを筆頭に、総合表彰台乗りを宣言した多くの有力者が遅れを喫した。フィニッシュではファビオ・ヤコブセンこそが最速で、しかし多くのファンが目を見張ったのは、むしろラポルトの驚異的な発射台と、そこからスプリントを打ったファンアールトだったに違いない。

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