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Q 2回目のケガはいつだったのですか?
「2回目が3年の11月です。インカレの前でした」
Q 左ひざの故障はすごくショックだったと思います。そこから這い上がり、今の喜志永選手に至る要因はどんなことだったのですか?
「1回やめることも考えたんですね。バスケットが好きでやり続けてきた中で、“なんで自分だけがまたこんなケガをするんだろう”というのをめちゃくちゃ考えてしまうんです」
Q でも、そこから這い上がって今がある。その要因とか理由は何だと思いますか?
「やっぱりなんか、いろんなところに帰ったり、教育実習に今まで行ったりした中で、自分のことを知ってる人たちが復活を願ってるというか、応援してくれる人にいろいろ触れてみて、“自分はこんなに応援されているんだな”と、一人じゃないんだなっていうように思えたのは、また頑張れるきっかけでした。枝折先生も“もうお前の体がボロボロになるまでやればいいじゃん”と言われましたし、“自分ってバスケットが好きだからこんなにやっているのだな”と思えたからこそ、今また復活しようと思えた一つの大きな要因だったんじゃないかなと思います」
Q 教育実習は母校でやったのですか?
「母校の豊浦高校です」
Q 豊浦高に戻ったことも気持ちを切り替えられた理由の一つと思えますが、枝折康考コーチは喜志永選手にとってどんな存在で、一緒に過ごした時間の中ですごく印象に残っている出来事はありますか?
「枝折先生は自分たちのころ、はっきり言って鬼みたいな存在で、自分は何をしても怒られるような感じでした。逆に枝折先生のおかげで現状に満足することない、現状がすべて、完璧ってことはないということを教えてもらいました。“その良いプレーをした中でその次に何ができるのか”、“その場だけで終わるのではなく次に繋げるバスケットをしなさい”、“先を見据えて考えた行動しなさい”とか、“人間性こそがバスケットに出るもんだよ”というものを教えてもらいました。“常に学び続けろ”とよく言われてたんですよね。“謙虚に生き続けろ”とも。その言葉があったからこそ、枝折先生に学ぼうと思いました。
自分たちの上だと中村功平(現茨城ロボッツ)さんだったり、佐々木隆成さんや石井悠太さんとかの代を自分は結構憧れていました。あの代のときに練習ゲームとかいっぱい(胸を)貸してもらい、その中で自分を高校に誘っていただくときに自分を代表に入れるという言葉が本当に何か心に響いたというか、自分としても初めて代表に入れるチャンスかなと思い、そこで学ぼうと思って豊浦高校に決めました。枝折先生がいなければ今の自分はいないと思うので、本当に感謝しきれない存在だと思います」
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