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バスケット ボール コラム 2020年12月15日

第72回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ) レビュー | 連覇を狙った筑波大学を退けて東海大が優勝

バスケットボールレポート by 片岡秀一
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また、準決勝、及び決勝戦でも、ゾーンディフェンスを仕掛けて困惑させようとする相手チームの術中には嵌らず、冷静に、戦況を捉え、的確なプレーを続けた姿が印象的だ。勿論、東海大学の代名詞でもあるDFの強度や連携の素晴らしさは健在であった事は言うまでもない。オフェンス同様、DFでも高い判断力が光り、持ち前の激しいボールプレッシャーと重なり、相手チームのチャンスを限りなく少なくし続けた。

準優勝に輝いた筑波大学は、専修大学戦、大東文化戦と延長戦にもつれ込む熱戦を見事に制し、2年連続で決勝戦の舞台へ辿り着いた。雌雄を決する場面での得点力が光った山口颯斗は、トーナメント全体でも得点王を獲得し、敢闘賞に輝いた。コートを駆け、相手ゴールへと迫る姿は躍動感に溢れ、何度もチームを奮い立たせ、幾度となくチームを救った。怪我で準決勝、決勝戦と戦列を離れた菅原暉と共に最上級としてチームを牽引した。

下級生の主力選手も多いチームだけに、今大会での接戦を勝ち抜いた経験は来季以降のチームを突き動かす貴重な糧になったと推察できる。決勝戦の舞台に辿り着いた喜び、相手チームの歓喜の瞬間を眼前にした悔しさ。本人たちにしか分からない経験を胸に、東海大学の牙城を崩しに挑む筑波大学に注目したい。

3位入賞を果たしたのは白鴎大学だ。決勝進出まであと一歩まで迫った大東文化大学に競り勝ち、2016年以来の入賞を成し遂げる。フルコートでのマンツーマンDFや、運動量の多いゾーンDFが特徴で、激しいボールプレッシャーや鋭い予測で相手チームを幾度となく苦しめた。オフェンスでも、選手の特性を上手く生かした多彩なオフェンスで相手チームを翻弄。また、オフェンス、ディフェンス共に、学生らしい躍動感に溢れながらも、相手の意図を見抜き、出し抜くような老獪さも光った。

さて、今大会は東海大学が前年度の悔しさを乗り越え見事な優勝を成し遂げた大会として多くのファンの印象に残るであろう。「強い東海大学を取り戻す」と新チーム発足と同時に宣言し、チームを牽引した津屋一球の素晴らしいリーダーシップは語り継がれるべき物語だ。事実、既に多くの媒体でも報じられている。

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