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アキ・チェンバース(横浜ビー・コルセアーズ #10)
アメリカ人の父と日本人の母を持つ選手として、8年前に来日した時はほぼ無名の選手だったアキ・チェンバース。しかし、シーズンを重ねるごとに堅実な選手として成長し続け、昨シーズンから所属する横浜ビー・コルセアーズではチームに欠かせない中心選手として活躍している。タフなディフェンダーであると同時に、今シーズンはスコアラーとしても存在感を増しているチェンバースに、11月18日に話を聞く機会を得たので、その内容をここで紹介しよう。
Q 日本でプロ選手になって8年目を迎えています。カリフォルニア大マーセド校の学生だったころ、このようなキャリアを歩むと想像できましたか?
「想像できなかったですね。1年1年を大事にして過ごしてきましたし、ここまで長くプレーできていることをありがたいと思っていますし、もっと続くことを望んでいます」
Q 東野智弥(当時東三河・浜松フェニックスヘッドコーチ、現日本バスケットボール協会技術委員長)との出会いがなければ、日本でプレーすることはなかったと思います。大学でエンジニアの学位を取得しましたが、プロのバスケットボール選手でなければどんな仕事についていたでしょう?
「正直なことを言わせてもらえれば、自分がどうなっていたかなんてわかりません。恐らく地元(カリフォルニア)に戻って、いい仕事ができていたらという感じでしょうか。そのようなことを考えたことはありましたけど、自分の人生がどうなっていたかはまったくわからないですね」
Q プロバスケットボール選手としての人生をとても楽しんでいるわけですね?
「そうです。文句を言うことはできません」
Q 先週末のシーホース三河戦は僅差で2連敗を喫し、成績が3勝12敗になりました。ただし、パトリック・アウダとロバート・カーターがようやく合流したこともあり、いい方向に進む兆候を出てきています。このチームがこれからレベルアップし、トップレベルのチーム相手でも勝てるようになるという信念はお持ちですか?
「もちろんです。途中で終わった昨シーズンでも示したと思いますし、若い選手が多く可能性も秘めています。2、3足らない部分が昨シーズンありましたけど、今シーズンのパトリックとロブはチームに新たな強みをもたらします。我々はどのように噛み合わせていくのか、いかにケミストリーを構築していくのかということが必要です。今までは十分に練習する時間がなかったですが、これからの2週間はレベルアップできる機会。それができれば、強豪相手に勝てるチームになると思っています」
アキ・チェンバース(横浜ビー・コルセアーズ #10)
Q あなたは素晴らしいディフェンダーであると同時に、過小評価されていると思います。相手のベスト・プレーヤーに対するディフェンスを好んでやるようになったのはいつごろからですか?
「そう思い始めたのはかなり前のことで、浜松を離れて日立(現サンロッカーズ渋谷)に入った時です。あの時は私がどんな選手かなんてほとんど知られていなかったし、常にボールを持ってプレーする選手でないことも理解していました。自分がコントロールできることの一つはディフェンスであり、相手のベスト・プレーヤーの一人を止めることができれば、チームの勝つ可能性が増すと思ったのです。それが始まりでした」
Q 金丸晃輔に対するディフェンスで素晴らしい仕事をしていましたが、やはり彼はB1で最もマッチアップが大変な選手の一人ですか?
「彼は間違いなくその一人です。数多くのスクリーンを使ってからシュートを放つので、それに対応するだけでもかなり大変。よりフィジカルに対応することなど、私はできる限りのことをやり続けるしかないのです」
Q 2試合目のファウルトラブルは自身にとってもチームにとっても少し痛かかったのでは?
「ちょっとは…。でも、笛に対しては対処できたと思います」
Q オフェンス面では自己最高となる平均12.9点を記録するなど、いいプレーを続けています。カイル・ミリングコーチから何か新しいことを言われたのですか?それとも、よりアグレッシブにプレーしている結果でしょうか?
「よりアグレッシブにプレーしている成果です。いいタイミングで得点することと、今はより大きな役割を任されているということもわかっています。それを実践したうえでチームに貢献することを心がけています」
Q あなたは落ち着きと辛抱強さを持った選手だと思いますが、このチームのリーダーであるという意識はありますか?どんな感じでリーダーシップを発揮していますか?
「正直に話しますけど、思ったよりも簡単にできています。これまで所属してきたチームでは年齢の若い選手の一人でしたけど、ここ横浜に来てからの私は年上の部類に入りますし、リーグで経験も積み重ねてきました。情報の共有や私の経験を若い選手に伝えるのは簡単ですし、物事を正しくやる必要があると思った時、自分の思いをしっかり伝えようとしています。自分が言ったことや言いたいことが、チームのレベルアップにつながればという思いでやっています」
Q 以前に比べると、リーダーとしてより声を出すようになったわけですね?
「その通りです」
Q 最後に、今シーズンにおける自身とチームの目標をお聞かせください。
「一選手としては、常にチームの勝利に貢献できるようにベストを尽くすこと。いつものようにできる限り最高レベルのディフェンスをし、チャンスが巡ってきた時にショットを決めることです。チームとしては、最下位から脱出してトップチームの一角と行かないまでも中位くらいまで上がりたい。チームの進歩に時間がかかっていることを理解していますし、我々はそこに到達できるだけの戦力が揃っていると信じています」
文:青木 崇
【Bリーガーインタビュー】
横浜ビー・コルセアーズ 10番/SF アキ・チェンバース(取材日:2020年11月18日)
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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