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バスケット ボール コラム 2020年1月27日

【2019-20 B.LEAGUE NOTEBOOK 13】もがき苦しむ新潟。残るシーズンで這い上がるためのカギは?

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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大黒柱だったダバンテ・ガードナーが抜けたことにより、今季の新潟アルビレックスBBは厳しい戦いを強いられると理解していたはずだ。しかし、開幕から5連敗を喫するなど、10勝22敗と大きく負け越してシーズン後半を迎えることは、多くの人たちが予想していなかっただろう。

26本のターンオーバーを犯して3点差で敗れた翌日、新潟2Qで秋田ノーザンハピネッツを3点に抑え込んだことが決め手となり、ホームでの2連敗を回避。しかし、司令塔の五十嵐圭には勝利を手にしても笑顔がない。

「今日に限らず今シーズンはそういった危機感を持ったやらなければいけない中で、そこまでの危機感がないというのは現状の結果になっていると思いますし、自分たちで認めなければいけない。もう下を向いている暇はないですし、とにかく目の前の1戦1戦をしっかり戦っていくということだけですね。」

経験豊富なベテランは、常にフラストレーションを抱えたシーズンを過ごしていることも否定しない。それは、チームだけでなく、自分自身のプレーに対して向けたものであり、チームのリーダーとしての責任感と言える。秋田戦の勝利によって、新潟と中地区2位シーホース三河とのゲーム差が4。まだ28試合残っていることからすれば、チャンピオンシップ進出への可能性は十分残されている。

今季の新潟は昨季よりも平均得点が10点近く減少し、今季の70.8点がB1で3番目に低い数字。FG成功率が40%未満だった試合がすでに12回(勝ったのは2度)ということからも、ガードナーの抜けたことで作り直しを迫られたオフェンスで苦戦していることは明白だ。ピック&ロールをうまく遂行できていないことは、五十嵐の言葉が象徴している。

「それは今シーズンの課題であって、去年自分たちのスタイルで主になっているのがピック&ロールからなので、システムがあまり変わっていない中で精度は大分落ちている。もちろん、スクリーンをかけるほうもそうですし、使うほうもそうです。スクリーンをかけるビッグマンの運動量はあるんですけど、しっかりとかけ切れていない。得点につながっていなくて、自分たちの思っているオフェンスが組み立てられていないことが今シーズンずっと続いていて、それは今でも課題なので、精度を上げていかければいけないと思います。去年はそれだけで攻められるオフェンスの組み立てができていたので、それに比べると今年はそこからの得点パターンがほとんどないくらいに等しいです」

ディフェンスでも昨季よりも平均失点が約3点多く、ペイント内の失点でも約5点上昇するなど、低迷の一因であることを否定できない。しかし、バスケットボールが得点できなければ勝てないスポーツである以上、オフェンスの質を上げることは必要。新外国籍選手としてエクゼビア・ギブソンを獲得したことは、得点力をアップさせたいという首脳陣の思いが込められている。

今季のデビュー戦となった富山グラウジーズ戦は8点に終わったものの、秋田との2試合は18点と20点。特に2戦目にはスクリーンをかけた後にアウトサイドに出るポップアウトから3Pを決めるなど、シュート力が相手への脅威になることを示していた。

「あまりコンディションがよくない中でも、今日は中も外も頑張ってくれました。少しずつコンディションがよくなっていくでしょうけど、僕個人としてはもっとできる選手と思っている。もっと高いレベルでやってほしいですし、自分自身ももっとうまく使えるようにやっていきたいです。ピック&ロールからのダイブやアウトサイドからのシュートもうまい選手なので、そこのバランスを練習や試合を重ねる中で彼の良さを引き出せたらと思います」と語るように、五十嵐はすでにギブソンとのプレーに手応えを感じている。

故障によって1年近く実戦から離れたことを考慮すれば、秋田戦におけるギブソンのパフォーマンスは、新潟の今後にとって明るい材料。「ディフェンスを最優先に、ゴールにアタックするといったアグレッシブにプレーすることにフォーカスしていた。(昨日は)ハイポストでボールをもらった時、パスするところを探すことが多くリングを見ていなかった。今日はいいポジションでボールをもらえたら、シュートを打ったり、リングを見てアタックしようと心がけた」と振り返ったギブソンは、インサイドでもアウトサイドでも得点でき、フィジカルの強さと211cmのサイズを武器にリバウンドやブロックショットで貢献できる選手。bjリーグ時代の信州ブレイブウォリアーズや3年間過ごした大阪エヴェッサでそれをやってきたことからすれば、新潟が浮上するためのカギを握る存在と言ってもいいだろう。

文:青木 崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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