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【2019-20 B.LEAGUE NOTEBOOK 9】ディフェンスの核となる選手として完全復活に向けて着実に前進中の広瀬
B.LEAGUEコラム by 青木 崇 0滋賀レイクスターズ戦で敗れた11月17日、試合中に田渡修人が左ひざを故障するアクシデントに直面した。控えのガードとはいえ、ローテーション選手としてサンロッカーズ渋谷の好成績に貢献していただけに、石井講祐に続いての離脱は痛い。しかし、広瀬健太が左ひざの前十字靭帯断裂から復帰し、着実にコンディションを上げているのは救いと言えよう。
滋賀戦からスターターとして起用されると、2戦目にはヘンリー・ウォーカーとのマッチアップで奮闘。2Q序盤にはポストアップからのドライブに対し、素早い手の動きから見事なスティールを決めていた。200cm前後の身長でスモールフォワードが本職の外国籍選手であれば、マッチアップを任せられるレベルまで回復していることを示すものであり、広瀬自身も手応えを感じている。
「自分の感覚として試合を重ねるごとにいい感じになっているなというのがあるので、前の試合に比べるとだんだんよくなっていると思っています。今日は久しぶりに外国籍選手とマッチアップする時間があり、大分フィジカルな感じでやってきたんですけど、それでもある程度簡単にやられなかったところはあったので、それが一つの収穫かなと思っています」
イメージしているプレーのレベルにまだ到達していないとはいえ、広瀬の復活がハードなディフェンスをするチームに変貌している渋谷に大きなプラスとなる。伊佐勉コーチは先発で起用したこの2試合のプレーについて、「サイズがあって、経験があって、フィジカルが強い広瀬が加わったことで、より強度の高いディフェンスが40分間やり通せるのかなと思っています。とてもいい仕事をしてくれました」と評価する。
広瀬の復活には、吉田修久スポーツサイエンス&パフォーマンスディレクター、中尾優作と太細由香利のトレーナー2人の存在を忘れてはならない。吉田ディレクターはサンアントニオ・スパーズに在籍するなど、トップアスリートを見てきた経験と実績がある。「基本的にはある程度のところまでトレーナー2人とやって、そこから筋力的なところなどはノブさんとやっていました。ノブさんの存在はすごく大きかったと思いますけど、パフォーマンスグループ自体からしっかりサポートしてもらって帰ってくることができたと思いました」と、広瀬は彼らに対する感謝の言葉を口にする。
攻防両面におけるアグレッシブなプレーが持ち味である広瀬の完全復活は、好スタートを切った渋谷に大きな力を与えるはずだ。激戦の東地区からチャンピオンシップ進出を実現させるうえで、経験豊富なベテランの存在は今後より大きな意味を持つことになるだろう。
文:青木 崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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