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【2018-19 B.LEAGUE NOTEBOOK 14】大型ラインナップが試合の流れを変えるうえで武器になりそうな渋谷
B.LEAGUEコラム by 青木 崇3Q終了間際にレバンガ北海道の新戦力、バイロン・ミューレンズに3Pシュートを決められ、1点差に詰まったところでスタートした4Qで、サンロッカーズ渋谷が思い切った策をとった。
それは。チームの核であるロバート・サクレとライアン・ケリーに加え、帰化選手であるファイ・サンバも起用するビッグラインナップ。それも2-3のゾーンディフェンスだったことで、北海道は意表を突かれた形となり、2ポゼッション連続で打たされたシュートで得点できずに終わる。その間に渋谷が7連続得点でリードを8点に広げ、最終的に5点差で逃げ切れたことは、ビッグラインナップになる効果が発揮されたと言っていい。伊佐勉コーチはこう振り返る。
「チェンジングで何回か試したりしているのですけども、今日はアシスタントコーチがしっかり意見してくれて、その通りビッグにしたら流れがグッと来たので、アシスタントコーチには感謝したい」
その後、折茂武彦のバスケットカウントになったシュートをきっかけに、3本の3Pシュートを決められた。この対応を長引かせたことが失敗と反省した伊佐コーチだが、実戦で使えることを示せたことは渋谷にとって大きなプラス。マンツーマンだとマッチアップが難しくなるといえ、213cm、211cm、205cmがゴールに近いゾーンの後ろに待ち構えていることは、相手からすると攻めづらくなる。最初のポゼッションで得点できなければ、慣れるまでに時間が経過することになり、渋谷からすれば、引き離すことや逆転というシナリオも考えることができる。
北海道戦ではベントラメ礼生と長谷川智也がガードとして使われていたが、彼らを含めたガード陣によるプレッシャーの質を上げることができれば、ビッグラインナップの2-3ゾーンは渋谷の武器になりうる。アシスタントコーチの提言を聞き入れ、伊佐コーチが実際に使ったことは、チーム内の意思疎通はしっかりできていると感じさせるものだった。
渋谷は14勝18敗と東地区4位の成績だが、開幕直後にひどいスロースタートを切ったことを考えれば、ワイルドカードでのチャンピオンシップ出場に希望が持てるところまで上がってきた。今季は5点差以内の決着がここまで6勝9敗。サクレとケリーのワンツーパンチを軸に、終盤での戦い方が改善できれば、もっと勝ち星を増やしても驚かない。
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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