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どんな試合でも負ければ悔しい。しかし、戦い切れたチームは、敗戦の中にも実りがあるものだ。ウインターカップ2018第71回全国高校バスケットボール選手権大会は27日に第5日を行い、男子の報徳学園(兵庫)は、71-81で中部大学第一(インターハイ準優勝)に敗れてベスト8で敗退した。
挑戦者らしく、リスクを怖がらない戦術で堂々と挑んだ。報徳学園は、あえてボールを持たせる選手を作り、ボールが渡るタイミングでプレッシャーをかけるトラップ、マークする選手を変えてミスマッチを起こすチェンジングなどを仕掛けて、中部第一に対抗した。しかし、第3ピリオドになると、ゴール下エリアへの侵入を防ぐゾーンディフェンスに対し、相手が高精度の3ポイントシュートで応戦するようになり、ペースを奪えなかった。最後まで抗い続けたが、第4ピリオドでは18点差まで広げられ、最後は10点差まで縮めたところでタイムアップとなった。田中敬監督は「もう少し試合の流れを引き寄せるプレーができたり、ミスを少なくしたりできれば、勝敗は分からなかったかなと思う。でも、攻守ともに持っている力は、全部出し切れた」と試合を振り返った。
この試合だけを見れば、悔いる場面はある。それでも、インターハイで敗れた桐光学園(神奈川)に2回戦で雪辱を果たし、インターハイの16強を上回る8強進出でウインターカップのメインコートに立つことができた。大会を通してみれば、大きな成果を挙げたチームだ。田中監督は「組み合わせを見たとき、自分たちが間違っていなかったということを証明できる組み合わせだと感じたし、優勝にはまだまだ足りないけど、自分たちのためにあった大会ではないかと思う。メインコートに立ったのは、チームとして初めて。来年に必ずつながる。またこの場所に戻って来たい」とも話した。
歩んできた道を振り返れば、遠いところから進んできた。インサイドで頑張った井藤颯哉(3年)は「悔しいけど、力を出し切ってスッキリしている。入部したときは、チーム内でも僕より大きくて上手い選手がいたし、試合に出られないと思っていた。2つ上の先輩がインターハイに出て、自分たちも全国大会に出たいと思ってやってきて、ここまで来られた。最初は、あり得なかった(ことな)ので、嬉しい」とステップアップしてきた実感を語った。初めて立ったウインターカップのメインコートは、夢の舞台。主将の丹羽綺希(3年)は「ハーフアップのときから照明が全然違って、応援もすごくて、この経験をできたのは、ありがたい。8強は、兵庫県勢として23年ぶり。この先は、後輩に託したい」と語った。今季のチームは1年生が多く起用されており、今大会の刺激による成長が楽しみ。宇都宮陸(1年)は「最後まで諦めずにボールを追っていた。諦めない心を学んだ」と再挑戦を誓い、会場を後にした。
平野 貴也
1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。
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