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練習中、チームメートとハイタッチする村上
極端な成績が、魅力を表現しているのかもしれない。シカゴ・ホワイトソックスの村上 宗隆内野手(26)はバットを振れば、本塁打か三振か、シングルヒット。
そして、バットを振らなければ四球を見極める選球眼を発揮する。5月4日(日本時間5日)のエンゼルス戦では、メジャートップタイの14号2ランを放った。さらに35試合&153打席目で初めての二塁打をマークした。
「いつか出ると思ってましたし、うれしかったですね」
喜んだものの「もちろん二塁打よりホームランの方がいいと思いますし、二塁打より三塁打の方がいいと思います」と続けた。
35試合&153打席。ようやく出た二塁打。それでも「塁打数」として、1つでも多い安打を望んだ。だからこそ、いわゆる当てにいくような弱いスイングはしない。三振や空振り覚悟の強振で打席にたち続けている。
打率.240と決して高くないが、OPS(長打率+出塁率).961をマーク。OPSは.850でオールスタークラスといわれる。さらに.900以上は、メジャーを代表する強打者だ。
村上の活躍とともに比較の対象、似たタイプの打者としてフィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバー外野手(33)の名前が挙がる。
昨季は56本塁打でナ・リーグの本塁打王を獲得した左打ちのスラッガーだ。メジャー通算13シーズン目で打率.231、351本塁打(5月4日終了時点)。2023年には打率.197、215三振ながら47本塁打を放った。そして、OPS.817をマークしている。
「5月、しっかり自分の中でいいスタートが切れて、いい月にしたいなと、言った通りに思ってる。また、いろいろな試行錯誤をしてやるだけかなと思います。その中で結果として、ホームランで出てることはすごくいいことだと思う。この状態をしっかりキープして、野球に向き合って、やっていければなと思います」
1本塁打2打点を加算し、4日(同5日)時点で14本塁打&28打点はア・リーグ2冠王。好成績でも、目先の結果に浮かれることはない。
「まだ始まって1カ月ちょっとなんで、これを続けていけるように。これを最後の9月、10月まで続けることが大事かなと思います」
3年連続100敗以上、2年連続地区最下位のチームが健闘している。躍進には若手の成長はもちろん、『村上効果』が間違いなくある。
「9月」はポストシーズン争いを意味し、「10月」は実際のポストシーズンでの戦い。チームは本気で秋の戦いに向かう『資格』がある。
5日(同6日)は2度目のベンチスタートも代打で出場し、2打数1安打。メジャー1年目を過ごしながら、勝利につながる一打を求めて戦い続けている。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
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