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野球 コラム 2026年6月15日

佐々木朗希、「全然ダメ」にある希望

MLBコラム by 山田 結軌
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ホワイトソックス戦で登板に備える佐々木

結果だけを見れば、今季ワーストの7失点。しかし、確かな前進がある。

ロサンゼルス・ドジャース佐々木 朗希投手(24)が、6月12日(日本時間13日)、ホワイトソックス戦に先発し、4回1/3を投げ、7安打7失点4奪三振3四球で4敗目(3勝)を喫した。

メジャーリーグ中継2026

2-8でシカゴ・ホワイトソックスが逆転勝利。ホーム8連勝、今季最多となる貯金6を献上した。だが、投球の生命線でもある直球の球速が、平均98.8マイル(159キロ)とハイアベレージをマークしたことは、次回以降の登板へ前向きな要素だ。

「直球の感覚自体はいい感覚で投げられていますし、結果で言ったら全然ダメでしたけど、そういう日もあると思うので、1年間通してみたときにまとまった成績が残るように毎登板、投げていくしかないです」

直近4戦連続で2失点以内と安定した投球内容だったが、コントロールに苦しんだ。最速は100.7マイル(162キロ)。だが、勢いあるホワイトソックス打線につかまった。1回にソロを許し、5回に6失点した。

「スピード自体は今日、いい方だったと思う。そこは良かったです。ただ、全体的な変化球を含めた能力的なところで、まだまだ打撃の調子のいいチームだと、自分がうまく投げ切れないとこういう結果になってしまう」

己の力不足を認めつつ、課題は自覚している。「能力的なところ」で成長の必要性を理解しながらも、ローテーション投手である以上、目先の結果を出し続けなければ生き残ることはできない。

強豪チームに在籍し、ナ・リーグ西地区でも2位のパドレスに8ゲーム差(6月14日時点)をつけ、首位を独走できるからこそ、佐々木への猶予がある。

24歳右腕の潜在能力を信じているからこそ、メジャーのマウンドで投げ続けさせている。一番の武器である球速の安定が今後、変化球の向上につながるはずだ。

笑顔で練習を終える佐々木

「目の前の試合をごまかしながら抑えていっても先がないと思うので、しっかり自分の本来出せるパフォーマンスを出せるためにやっていかないと評価されない。評価された能力じゃないとここで勝負できないので、自分はしっかり評価された能力を発揮して付け加えていければいいかなと思います」

本質的な実力を高めなければ、先発ローテーションに、そしてメジャーに残ることはできない。入れ替わりの激しい世界で目の当たりにしたからこそ、実感している。

「自分はいいパフォーマンスを出すために必要な機能的、技術的なことを明確にして、波がないように理解して自分で再現性を高めるように練習してきているので、過去の自分から学ぶこともありますし、新しく変わっていくものもある」

先発すればゲームメークが必要なため、疲労を管理しながら体調を整えなければいけない。キャッチボールやブルペンで球数を多く投げ、技術練習に時間を費やせばすぐに改善できる問題ではない。

毎日のキャッチボールや、登板間に1度入るブルペンの球数も球団が管理している。技術向上、疲労回復、そして試合での結果と内容。そのすべてを5~6日間の登板間隔で行わなければいけない。その繰り返しだ。

「ここ3試合くらいいい状態で投げられているので、まだまだ試行錯誤が必要だと思うんですけど、スピードに関してはある程度いいかなと思います」

球速に手応えはある。日々、前進のための努力は佐々木の未来を切り開くはずだ。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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