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野球 コラム 2026年6月14日

山本由伸、完全試合まで迫った思考法

MLBコラム by 山田 結軌
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惜しくも大記録はならなかったが、試合後に取材対応する山本

シカゴのファンまでも大記録の瞬間を望んでいるようだった。ドジャースの山本由伸投手(27)は6月13日(日本時間14日)、ホワイトソックス戦に先発し、8回2アウトまで完全試合を続けていた。安打を打たれない。

四死球も与えない。そして、守備陣も失策しない。惜しくも完全試合とノーヒットノーランの達成は逃した。九回には先頭打者に本塁打された。8回1/3を投げ1安打1失点。7勝目(4敗)を挙げた。

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「毎試合、僕の仕事は週に約1度の登板なので、その1試合にかけて、レギュラーシーズンの1試合もそうですし、ポストシーズンの1試合も同じ気持ちで気持ちを作って、マウンドに上がるようにしているので、それがいい方向にいっているのかなと思います」

山本は中5~6日のローテーションで懸ける思いを明かした。前回登板6月6日(同7日)のエンゼルス戦から合算して、45打者連続でアウト。ドジャースの球団新記録を作った。さらにメジャー記録まであと1打者に迫っていた。

「調子のいい証しだと思いますし、一人ひとりバッターに対して集中して投げていけているなというのは感じています」

先を見過ぎることなく、目の前に集中する。その積み重ねが、結果的に好投につながる。そして、大記録に近づくことができた。

昨季9月6日、敵地ボルティモアでのオリオールズ戦では九回2アウトまでノーヒットノーランを続けていた。しかし、ホリデーに右中間へ本塁打を打たれ、偉業を逃していた。

「調子自体は、特にめちゃくちゃ良かったわけではないです。ただ、初回を3人で切れましたし、丁寧にいいコースに投げられていたので、失点に気をつけて投げていきました。ノーヒットで続いていたので、徐々に緊張感はきましたけど、とにかく集中して投げていこうと思っていました」

5登板連続で1失点以下。13試合(85回1/3)で防御率2.52はナ・リーグ5位。ローテを守り続けることができれば、サイ・ヤング賞の可能性も生まれる。

「すごくいいピッチングにはなりました。そこは良かったなという気持ちもあります。やっぱりまた九回で打たれたという悔しさも、すごくあります」

山本由伸が投げ続ける限り、完全試合やノーヒットノーランの達成は常にチャンスがある、とさえ思える。それだけ、安定感がある。

ただし、トップには怪物がいる。ブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキー投手(24)は14試合(87回)を投げ、防御率1.34で131三振。フィリーズのクリストファー・サンチェス投手(29)は14試合(93回1/3)で防御率1.54、113三振と群を抜く。

由伸はチームの勝利を最優先しながら、投手最高栄誉のタイトル獲得へ希望をつないでいる。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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