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野球 コラム 2026年6月13日

千賀滉大、メジャー復帰へ「いいリハビリ登板」

MLBコラム by 山田 結軌
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マイナーで先発する千賀

メジャー復帰に向けた、最終のリハビリ登板になる。そう思って、投球をみた。しかし、序盤は球速が93~94マイル(150~151キロ)しか出ない。

「出力が出れば、リハビリで投げる相手はどこでもいい」。ニューヨーク・メッツ千賀 滉大(33)は6月10日、練習を終えるとそういった。千賀自身が合格を与える球速には届かない。6月11日、マイナー2Aビンガムトンの一員として、ヤンキース傘下2Aサマセット戦で4度目のリハビリ登板に臨んでいた。

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千賀は腰椎の炎症により、4月28日(同29日)に15日間の負傷者リスト(IL)へ入った。6月9日(同10日)には球団から右腕の尺骨神経の炎症により、当初予定されていたリハビリ登板を回避したことが発表されていた。

右腕の状態に懸念はあったが、この日予定されていた75球の球数制限が近づく5回、6回に95~96マイル(153~155キロ)を計測した。

「最初は少し不安もあったけど、だんだん徐々にスピードも上がっていった。力が入る感覚も良かったし、全体的にいいリハビリ登板だったと思う」

日米のメディアはいない。試合後の取材対応は、ヤンキース傘下2A、そしてメッツ傘下2Aの両球団の広報兼チームウェブサイト担当者が質問した。

次の予定は、もう決まっていますか? そう聞かれると「I don’t know.(分かりません)」と答えた。メジャー復帰までに必要なリハビリ登板は完了したように思えた。

しかし、チーム本隊との話し合いや正式なGOサインはまだ。登板翌日以降に腰や右腕に異変がなければ、本格的にメジャー復帰の先発日程が決まるだろう。

登板を終え捕手とタッチを交わす千賀

「腰は、私生活の影響も減っているし、野球での影響も減っているし、すごく順調にいいリハビリができたと思う。腕に関しては、最初は少し不安だった。何か(異常が)あるわけではないけど、少し不安だった。最後にかけて不安はなくなった。あとはこのズレてしまったメカニクスをどう合わせていくかに今日はフォーカスできたと思う」

球速と出力の高さは、もう一段階上げたい。ただ、マイナー戦でのリハビリ登板ではこれで十分だった。

「マウンドにいてもただ投げているだけなので、どうしても集中しているようで、していないというか。やはりメジャーの舞台とは違うので、そこは難しいと思うけど、自分の中もう少し(感情が)湧くものがあったらもう少し乗ってくるのかなと思う」

アドレナリン全開でギアをマックスに上げる。それは、メジャーのマウンドに立たなければ発揮できない。マイナー戦では、負傷することなく球団から指示された球数(75球)を投げ終えたことで課題はクリア。幸い、現段階で96マイル(約155キロ)まで球速は出た。

「本当に最初は、ストライクゾーンへ入れにいくような投球で球が弱かったけど、後半はしっかり腕を振れたし、順調にリハビリ登板を終えたと思います」

過去2年は、負傷に苦しんだ。復活を期すメジャー4年目。今期中に真価を発揮する時間は、まだまだ残されている。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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