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井上絢登(ベイスターズ)
7月2日の中日戦で井上絢登がプロ初本塁打を記録しました。プロ2年目の井上は一軍昇格、即スタメンとなった試合で、初回の第1打席に右中間スタンドへ満塁本塁打を放ちました。
プロ初本塁打がグランドスラムは、球団では2019年の楠本泰史以来4人目の快挙となりましたが、今回は主力選手のプロ初本塁打について調べてみました。
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今季はすでに、球団史上3人目となる新人から5年連続2ケタ本塁打を達成している牧秀悟のプロ初本塁打は、2021年3月31日の東京ヤクルト戦(横浜)。ルーキーイヤーの開幕戦から3番・一塁とクリーンアップの一角として起用された主砲のプロ5試合目での一発は、ヤクルト先発・高梨裕稔から、レフトスタンドへライナーで飛び込む3ラン本塁打でした。
昨季NPBに復帰した『ハマの大砲』筒香嘉智のプロ初本塁打は、2010年10月7日の阪神戦(横浜)でした。背番号「55」を付けた高卒ルーキーは、イースタン・リーグで当時の新人新記録となる26本塁打を放って、シーズン終盤に一軍登録。5番・一塁でスタメン起用された自身3試合目の7回、阪神3番手の久保田智之から放った一発は、同時にプロ10打席目での初安打でもありました。
今季はその筒香と並ぶ、チーム2位の6本塁打を放っている佐野恵太のプロ初本塁打は、2018年6月1日の福岡ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)。プロ2年目の佐野は、開幕から代打中心の起用でこの試合前まで14打席ノーヒットが続いていましたが、交流戦に入り、5番・左翼で起用されたこの試合でソフトバンク先発・千賀滉大から2回の第1打席にライトスタンドへソロ本塁打を放ちました。
記念すべき一発を放った佐野でしたが、ダイヤモンドを一周して戻ったベンチのチームメイトは、誰も反応せず『無視』。当時、日本でも流行り始めていた『サイレント・トリートメント』による祝福でした。
首位打者2度のヒットメーカーで、昨季は通算150本塁打を記録した宮崎敏郎のプロ初本塁打は13年6月2日の北海道日本ハム戦(旭川)。
ドラフト6位入団ながら、プロ1年目の5月に一軍昇格を果たすと、6番・三塁で初スタメンとなったこの試合の第1打席に、左中間を破る2点タイムリー二塁打を放ってプロ初安打初打点を記録。すると、8回の第5打席にはレフトスタンドへプロ初の一発となるソロ本塁打。この年のセ・リーグの新人選手では、もっとも早い一軍での初本塁打となりました。
ここまで主軸打者のプロ初本塁打を記してきましたが、実はベイスターズには筒香と同様に、「プロ初安打が本塁打」という選手が多くいます。2018年の山本祐大は8月19日の広島戦(横浜)。プロ1年目で一軍出場は2試合目、代打でのプロ初打席となった8回、広島5番手の飯田哲矢からレフトスタンドへ2ラン本塁打を放ちました。
2020年には9月8日の阪神戦(横浜)で、蝦名達夫がプロ初安打初本塁打を記録。ルーキーイヤーからイースタン・リーグで4試合連続本塁打もマークした蝦名は、一軍出場3試合目、代打でのプロ4打席目でバックスクリーン直撃弾を放っています。
さらに2022年には4月12日の巨人戦(那覇)で梶原昂希がプロ初安打初本塁打を記録しています。同日に一軍登録された梶原は1番・中堅で即スタメン起用され、3回の第2打席にセンターバックスリーン横へ2ラン本塁打。
球団での新人デビュー戦アーチは1960年黒木基康(3打席目)、2017年細川成也(初打席)に次ぐ3人目で、この日4安打を放った梶原は、2リーグ制後初となるデビュー戦で本塁打を含む4安打を記録しました。
打者としてはこれ以上ない、華々しい記録と言えるプロ初安打が初本塁打という快挙。満塁弾で飾った井上にとって、この一発が飛躍のきっかけになることを期待したいところです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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