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野球 コラム 2025年3月29日

菅野智之、AIが予測する2025年シーズン成績:先発ローテを守りつつ、シーズン終盤ではブルペンを予想

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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菅野智之(オリオールズ)

昨シーズンに続き、今シーズンも『Opta』のAIによる成績予測を掲載する。第10回は菅野智之オリオールズ)だ。

35歳にして海を渡ったベテランルーキーが好調である。スプリングトレーニング最初の4登板で合計10.1回で5安打無失点の好投。最終登板は4.2回で6安打5失点と打ち込まれたが、以下の数字を残した。

登板5 先発4 投球回15.0
防御率3.00 勝利2 敗戦1 奪三振15
与四球5 与死球0 自責点5 失点5

スプリングトレーニングの成績で一喜一憂するのはナンセンスだが、メジャー1年目の春先で物事が上手く行っているに越したことはない。無類のコマンド力を誇る菅野だけに、与四球は予想外の多さだが、逆に奪三振は予想を上回る高さとなっている。

現時点ではあくまで調整の段階であり、恐らくこの辺の数字は、開幕を迎えサンプル数が増えれば、しかるべき数字に落ち着くものと思われる。

さて、問題はそんな万全の態勢で開幕を迎えようとしているベテラン右腕のルーキーイヤーをAIがどう予測しているかである。

登板29.74 先発22.47 投球回127.90
防御率4.73 勝利5.97 敗戦6.61 奪三振106.25
与四球50.75 与死球1.80 自責点67.24 失点72.64
被安打122.83 被本塁打18.30 奪三振率7.48
与四球率3.57 被本塁打率1.29 被打率.249
BABIP.295 FIP4.69 WHIP1.36

いくつか気になる点はあるが、特筆すべきは、AIが今季オリオールズの先発ローテーションで4番手あたりに位置すると目されている菅野のシーズン途中でのブルペン行きを予測しているところだろう。

AIは菅野が約22試合に先発することを見通しているので、このまま先発投手として開幕ロースター入りすることを考えると、そろそろポストシーズン枠を巡る争いが熱を帯び始めようかという8月中旬ごろの、まさにここからが重要局面という時期にブルペンへ回るというシナリオになる。

登板自体は約30試合を見越しているので、その後は、もしかしたらブルペンゲームでのロングリリーフなどを想定しているのかもしれない。

ヤンキースと地区優勝を争うと予想されるチームの先発ローテーションにおいて、防御率4.73で勝率5割未満という成績は、確かにブルペンへの配置転換を言い渡されても不条理ではない数字であり、予測全体としての辻褄は合っている。

ただ、コマンド力に長けた菅野の与四球率を3.57と、かなり辛めに見積もっているのはある意味、大胆予測であり、謎でもあるので、その根拠を示して欲しいものである(ちなみに、菅野のNPBにおける直近5シーズンの与四球率は全て2未満)。

なお、データサイト『FanGraphs』の採用する『Steamer』予測でも、今季の菅野は32試合の登板ながら、先発は26試合と、右腕が先発ローテーションの座を守り切れないことを展望しており、それ以外の数字も防御率4.66、9勝10敗とルーキーの苦戦を予想しているが、与四球率は1.95と、いかにもそうなりそうな数字を示している。

何はともあれ、この春に菅野が見せている快進撃に、AIがやや不安げな面持ちを浮かべつつも、今のところ与四球率が予想以上に高い数字となっていることに安堵しているのは間違いなさそうである。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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