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ブルペン投球をする青柳
現実を冷静に受け止め、努めて前を向いた。マイナー契約でMLBのキャンプとオープン戦に、招待選手として参加していた青柳晃洋投手(31/フィリーズ)が3月15日にマイナーキャンプへの合流を通告された。
オープン戦ではここまで4試合(3イニング)で6四球、1死球とコントロールに苦しんでいた。一方で独特なサイドスローとクイック投法で、6三振を奪うなど今後の昇格へ、希望もみせた。
「やっぱり悔しい。でも、自分の結果を出せていなかったことも現実。自分の持てる力を出しきれなかった悔しさの方がやっぱり強いです」
朝、クラブハウスに到着するとトムソン監督に呼ばれ、マイナー行きを伝えられた。本来なら、ここで荷物をまとめてメジャーのクラブハウスから、マイナーの施設に移動する。だが、青柳は当初から練習メニューに入っていたブルペン投球をすることを決めた。
「本当は、きょうはもう帰っていい、といわれたんですけど、もともとブルペン予定だったので、投げさせてもらいました」。メジャーのコーチ陣、スタッフが見つめる中で24球を投げた。
そのブルペン投球をトムソン監督が見守った。2人が並んで投げることができるブルペンには青柳だけ。1時間ほど前にマイナー行きを伝えたにも関わらず、将来的に青柳がメジャーに昇格したときをイメージするかのように、トムソン監督が投球をチェックした。投げ終わりには言葉をかけ、グータッチを交わした。
青柳(背番号31)とトムソン監督(右)
「うれしいです。ちゃんと見てくれている部分は伝わったので、今回マイナーに行くことになりましたけど、本当に腐らずに。もともとマイナー契約で来ているんで、メジャーに上がるチャンスがあるように頑張っていくしかないなと思っています」
メジャーのオープン戦は終盤に入り、これからは先発投手の球数も増え、リリーフ投手の登板機会も限られてしまう。さらにメジャー契約の選手たちの調整が優先される。序盤で苦戦したメジャー球の扱いに慣れるために、実戦経験を数多く積み重ねる。
「めちゃくちゃ打たれたわけじゃなくて、僕の場合はストライクが入らなくて崩れた部分が多かった。三振も取れましたし、アウトも取ることはできましたけど、結局(崩れた理由は)自分のフォアボールからの制球面だったんで、そこを改善していければ、自ずと結果もつながってくると思う」
課題は明白で理解している。あとは練習と成長あるのみ。青柳のメジャーマウンドを目指す挑戦は、まだ始まったばかりだ。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
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