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野球 コラム 2026年6月8日

代打での交代も前向きに、異例のメジャー昇格をつかんだ西田陸浮の現在地

MLBコラム by 山田 結軌
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早出の守備練習に励む西田

決して大きくない体で必死にメジャーに食らいついている。シカゴ・ホワイトソックスの西田 陸浮外野手(25)は5月25日にマイナー3Aシャーロットからメジャー昇格。

6月7日時点で12試合に出場、打率.241の成績を残している。約2週間が経過し、メジャーとマイナーの違いをどう感じているのだろうか。

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「いいゾーンに投げてきますね。今日は真ん中に来ましたけど、真ん中なんてほぼ来ない。小さいストライクゾーンなんですけど、ちゃんと(ストライクゾーンの)端に来る。変化球が多い。今のところは。今日は真っすぐ来ましたけど、あまり真っすぐ来ないです」

コメントは6月6日、フィラデルフィアでのフィリーズ戦後。「9番・右翼」でスタメンし、2打数1安打。6回の先頭で代打を送られ、交代した。また翌日の7日にも、同様に6回先頭で代打により、退いた。

左打ちの西田は、投手が左腕に交代するタイミングで代打を送られることが多い。投手と打者の左右のマッチアップを考慮した一般的な采配。特に西田のようにまだ実績のない選手に対して、首脳陣が早めに代打を送る判断も無理はない。

「それ(投手の左右で代打起用する戦術)のおかげで僕も途中から出られる。そうしてくれるおかげで、僕、毎試合出て、試合のボールを見られる。それは自分にとってもうれしいこと」

チームメートと英語で話す西田

3Aでは33試合で打率.347のハイアベレージをマークするなど、アピールして昇格を勝ち取った。

2~3月の春季キャンプでは、マイナーキャンプ。メジャーのオープン戦にはバックアップ選手(主力が交代した後に出場するメンバー)として出場していたが、キャンプイン時に招待選手として、メジャーキャンプに参加しているわけではなかった。

今季、招待選手ではないにも関わらず、2026年にメジャーデビューした選手は西田、ただ1人。それだけ、珍しい存在だ。

日本からメジャー移籍した野手の多くが、投球の全体的なスピードに苦労する。2026年、フォーシームの平均球速は94.6マイル(152.2キロ)だ。しかし、西田は3Aと2Aで過ごしていたこともあり、スピードの違いはあまり苦にしていないようだ。そして、マイナーからたたき上げの選手だからこそ抱く感想がある。

「球場がやっぱりいいです。メジャーの球場、見やすいですね、ボールが。ただデーゲームは日陰が(フィールドに)かぶるときはちょっと厳しい。それ以外はボールがしっかり見えます」

マイナーの球場は、メジャー球場に比べ、ナイター照明の数が少ない。視覚が明るい環境で投球が「見やすい」というわけだ。メジャーでは外野手としての出場が主だが、本職は内野手。早出練習では二塁や三塁でノックを受け、ユーティリティー起用へ準備している。限られた出場機会で最大限のアピールを続けている。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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