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野球 コラム 2026年8月3日

山本由伸、試合後コメントにある一流の思考

MLBコラム by 山田 結軌
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レッドソックス戦前に投球練習をする山本

勝利に値する投球だった。山本由伸投手(27)は、8月1日(日本時間2日)のレッドソックス戦に先発。

96球を投げ、8回4安打3失点、1四球、3三振。試合は2-3で敗戦したが、6月以降の9登板で8度目のQS(クオリティ・スタート=6イニング以上を投げ自責点3以下)をマーク。今季16度目のQSは両リーグトップタイだ。しかし、試合後は悔しさと反省のコメントが続いた。

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「調子自体はすごく良かったですし、自信持ってどんどん投げていけました。初回からスプリット、ちょうどバッターの得意のゾーンに抜けてしまって、それを一発打たれたことと、2本目は一応ボール球まで抜けていたのは抜けてたんですけど、失投は失投。

すごく悔しく思いましたし、最後もツーストライクからスライダーがちょっとストライクゾーンに残ったのを長打を打たれて。全体的にはすごくいいボールも多かったですけど、やっぱりああいう内容ではいいチームには勝てないな、と思うような内容でした」

1回、3回とラファエラに2本のソロ。2−2の8回先頭では7番打者のモナステリオに左越え二塁を許し、次打者のデュランにバントヒットを決められ無死一、三塁とピンチを招き、ウォンの遊ゴロ併殺打の間に決勝点を与えた。

好投、という表現に十分にふさわしい内容だったが、「いいチームには勝てない」と感じた。レッドソックスは7月に15連勝を含む、21勝4敗、球団新記録の月間勝率.840をマークするなど勢いのあるチーム。

山本はエースとして、ポストシーズンを見据えた場合、より精度の高い、完璧に近い投球を自身に課している。投げミスは1球もしたくない。自らにハイレベルな基準を設定するからこそ、山本が一流たるゆえんがある。

先発前日調整に励む山本

ナ・リーグ西地区で2位のダイヤモンドバックスに10ゲーム差(8月1日終了時点)をつけ、独走しているがワールドシリーズ3連覇を目指し、ドジャースは補強に動いた。今季のトレード市場で一番の目玉、タイガースのエースで2024、25年にはア・リーグのサイ・ヤング賞を獲得。

山本は「とにかく今一番のピッチャーだと思うので、たくさんいい影響を受けながら、僕も必死に頑張りたいなと思っています」。最強投手から大いに学び、成長につなげるつもりだ。

「何度かコミュニケーション取らせていただいたことがあるんですけど、すごいフレンドリーにコミュニケーション取ってくださったイメージがあります」

今まではリーグが違うが、オールスター戦などの機会に交流する機会があったようだ。オフにフリーエージェントになるスクーバルが来季以降、どのチームに所属するか分からない。

もし、仮にこのままドジャースと契約延長した場合には、心強いチームメートになると同時にサイ・ヤング賞などタイトル争いのライバルにもなる。山本は、高みを目指しながら、技術を磨き続ける。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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