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ホワイトソックス戦に備え投球練習中の菅野
ロッキーズの菅野智之投手(36)が、メジャー2年目のシーズンを投げ切った。9月25日のホワイトソックス戦で今季最後の先発マウンドに上がり、6回2/3を90球、6安打4失点、無四球5三振。村上宗隆内野手(26)に2本塁打を浴びるなど、12敗目(12勝)を喫した。
「僕なりに、1年間しっかり戦い抜けた達成感もありますし、また来年に向けていいステップを踏めたと思っています」
今季は29試合に先発して12勝12敗、防御率5.37。154回1/3を投げ、96三振、36四球、WHIP1.32だった。オリオールズでメジャーデビューした昨季は30先発、10勝10敗、防御率4.64、157回、106三振、36四球、WHIP1.33。防御率は0.73悪化し、三振も10個減ったが、先発数、投球回は昨季とほぼ同水準。白星は2勝増えた。
明確な課題は長打だった。最終登板で村上に2本塁打を許し、今季の被本塁打は昨季と同じ33本。25日の登板終了時点でナ・リーグではワースト3位、MLB全体でもワースト4位に相当する。昨季も33被弾でア・リーグ最多だっただけに、2年続けて被本塁打の多さが数字に表れた。
対照的に、持ち味の制球力は高い水準を維持した。656打者に対して四球は36。四球率5.5%はMLB平均8.4%を大きく下回り、ベースボール・サバントではMLB上位9%に入る。9イニング当たりの四球も2.10個で昨季の2.06個とほぼ同じ。昨季も四球率5.3%で、150回以上を投げた投手の中でMLB7位の低さだった。無駄な走者を出さない制球力は2年間を通じた武器となった。
対戦翌日、村上と談笑する菅野
さらに今季は、標高約1600メートルに位置し、打球が飛びやすい「打者天国」として知られるクアーズ・フィールドを本拠地とした。同球場では15先発で7勝7敗、防御率5.13、79回、13本塁打。シーズン防御率5.37を下回り、厳しい環境でも一定の成績を残した。
「おそらくロッキーズよりも厳しい環境にある球場はないと思うので、しっかりそこで1年間戦ってこられたことは糧にして、来年以降の野球人生につなげられると思う」
7月には背中のけいれんで15日間の負傷者リスト入り。それでも昨季からわずか1試合減の29先発まで積み上げた。
「成績は去年よりも良くないかもしれないですけど、自分なりに納得のいく登板が増えているような気がします。言語の壁であったり、チームによってはデータの使い方が違ったりするので難しさはありますけど、自分がやりたいことを貫き通せているので、そこが去年とは違うと思います」
ロッキーズとは1年契約。被本塁打という課題を抱えながら、四球を抑える制球力を武器に2年間で59試合すべてに先発し、計311回1/3を投げた。オフはメジャー契約を求め、ロッキーズとの再契約を含めてチームを探す。来季はMLBでの3年目を目指す。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
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@YamadaMLB
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