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対阪神戦の打率.365の野間峻祥
球団初のレギュラーシーズン2位で挑んだ横浜DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは、新井貴浩監督の『監督力』の高さが光り、2連勝で突破を果たしました。
試合では第1戦が羽月隆太郎の三盗成功、第2戦は『CS男』田中広輔の代打での決勝打。試合以外では第2戦の試合前の始球式と、試合後の挨拶での鈴木誠也と島内颯太郎へのサプライズ演出が印象的でしたが、『下克上での日本一』への道は、まだ始まったばかり。
18日からはCSファイナルステージがスタートします。今季は圧倒的な強さを誇った阪神相手に勝機はあるのか。前回のコラムと同様に、今季のデータを振り返ってみましょう。
今季の阪神との対戦成績は9勝15敗1分でセ・リーグ相手に唯一の負け越し。ホームのマツダスタジアムでは、7勝6敗と勝ち越しているのに対して、甲子園では2勝9敗1分と、かなり分が悪い状況となっています。
今季の阪神は、12球団トップのチーム防御率2.66と強力投手陣が売りですが、その象徴となっているのが先発投手の『10勝トリオ』(大竹耕太郎、村上頌樹、伊藤将司)です。
3人の中で、カープが最も苦手としているのが大竹で、今季の対戦成績は7試合で0勝6敗、対戦防御率は0.57と、まさに『天敵』レベルの数字と言えるでしょう。
ただ、個別での対戦成績を見ると、野間峻祥の.385(13打数5安打)を筆頭に、西川龍馬が.368(19打数7安打)上本崇司が.333(12打数4安打)、打数は減りますが田中広輔も.400(10打数4安打)をマークしており、打線の組み方次第で付け入る隙はありそうです。
サウスポーの大竹ですが、全体のデータを見ると、対右打者の被打率.219に対して、対左打者は.286と打たれており、新井監督の選手起用が注目されるところです。
同じ左腕の伊藤将に対しても、今季は2試合の対戦で0勝2敗、防御率1.17と苦戦しました。こちらは対戦数が少なく、個別の対戦成績では堂林翔太(6打数2安打)、菊池涼介、上本、野間、マクブルーム、中村奨成(いずれも3打数1安打)が.333をマークしているぐらいです。
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