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投打とも優位のフィリーズがマーリンズ、準備万端のブルワーズがダイヤモンドバックスと対戦。ナ・リーグ ワイルドカードシリーズ展望
MLBコラム by J SPORTS 編集部MLBポストシーズンは4日早朝に開幕
レギュラーシーズンからポストシーズンへ。プレーオフが長丁場のMLBはいとまがほとんどないため、選手やスタッフはもちろんのこと、ファンにとっても短期決戦へマインドセットを切り替えるための時間が限られているわけだが、観る側としてみれば、そのスピード感がうれしかったりもする。
さて、ワイルドカード争いが大激戦となったナショナル・リーグは、悲喜交々の末、ブルワーズとダイヤモンドバックスがミルウォーキーにて、フィリーズとマーリンズがフィラデルフィアで、ワイルドカードシリーズを戦うこととなった。地の利や戦力差などを考えると、何れのシリーズもホームチームに分があると見られる。
◆ナ・リーグ 優勝チーム
東地区:ブレーブス(104勝58敗)
中地区:ブルワーズ(92勝70敗)
西地区:ドジャース(100勝62敗)
◆ナ・リーグ ワイルドカード順位表
1位 フィリーズ(90勝72敗)
2位 マーリンズ(84勝77敗)
3位 Dバックス(84勝78敗)
とりわけ、フィリーズvs.マーリンズのカードは、投打で相手を上回っているフィリーズが、レギュラーシーズンにおけるホームでの勝率をリーグ2位タイとしていることから、ホームチーム優位の色合いが濃い。マーリンズは、どれだけ投手陣の差を埋める試合運びをして接戦に持ち込めるかが、アップセットへカギを握ることになるだろう。
フィリーズは昨季のワールドシリーズ進出を牽引した先発ローテーションの柱であるザック・ウィラーとアーロン・ノラが健在であり(しかもこの2人は、このシリーズの第1、2戦で先発登板する)、ホセ・アルバラード、クレイグ・キンブレル、ジェフ・ホフマンらを擁するブルペンも、リーグ3位の防御率3.60を誇るソリッドな陣容となっている。
従って、カイル・シュワーバー、ブライス・ハーパー、JT・リアルムト、さらには夏場以降、完全復調を遂げたトレイ・ターナーらが、その爆発力を遺憾なく発揮すれば、一気にワンサイドの流れでシリーズの勝敗が決することも十分に考えられる。事実、この2チームの直接対決では、フィリーズが得失点で64-55とマーリンズを上回っている。
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