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開幕を迎えた大谷翔平
試合結果はともかく、二刀流スターによるパフォーマンスは、今季も歴史的なシーズンへの期待を抱かせるものとなった。
エンジェルスの大谷翔平は現地3月30日(日本時間31日)、敵地でのアスレチックス戦で2季連続となる開幕投手兼指名打者として先発出場すると、投げては球団史上4人目(5例目)の開幕戦2桁奪三振をマークするなど、6回93球で2安打無失点、10奪三振3四球と快投し、勝ち投手の権利を持って降板。
打っては4回の第2打席には弾丸ゴロの単打を放つなど、3打数1安打と見せ場を作った。投手戦となった試合は、8回に逆転を許したエンジェルスが1-2で敗れた。
この試合では、投打両方に出場するリアル二刀流ながら、今季から導入されたピッチクロックへの対応にも何ら問題を感じさせなかった大谷だが、同じく今季から導入されたピッチコム(投手と捕手でサインの伝達に使われる電子機器)も自在に操っているようだ。
現地スポーツサイト『ブルーチャー・レポート』は同日付で大谷によるピッチコムの使用方法に関した記事を掲載し、冒頭で「野球界はショウヘイ・オオタニによる能力の全てを見尽くしたと思ったばかりだったが、スーパースターは袖の下にもう1つのトリックを持っており、木曜のアスレチックスとの開幕戦で自分の投球を自分でコールした」とした上で、捕手から投手へ球種をコールするのではなく、「オオタニの場合は、その逆」と伝えた。
記事によると、このピッチコムの使用方法についてフィル・ネビン監督は、「ショウヘイには投げられる球があまりにもたくさんある。従って、それらを一通り確認しながら、首を振り続けると、(ピッチクロックにより)時間が足りなくなってしまうんだ」と述べたとのこと。
また、記事によると、エンジェルスではリリーバーのライアン・テペラも同様の手法を採用しているが、「(袖の下に付けている)オオタニはキーパッドを見られるように、手首や前腕にデバイスを装着しているわけではないので、正しいコールを伝えるため、デバイスに記された全ての数字を記憶しなければならない」と伝えている。
J SPORTS 編集部
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