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メキシコvs.プエルトリコ
佳境に入った「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)は、既にキューバと日本がベスト4進出を決める中、決戦の地、マイアミでの準々決勝の3試合目で、アメリカを向こうに回してプールCを首位突破したメキシコと、『死の組』プールDの死闘をサバイブしたプエルトリコが対戦。
意外にも、WBCでは2017年の第4回大会1次ラウンドで対戦し、その際はプエルトリコが9-4で勝利した試合のみで、過去に一度しか対戦のない中米対決は、初回からスタジアムが沸く大熱戦となった。
先攻のプエルトリコは1回、メキシコのエースにしてキャプテンの左腕、フリオ・ウリアスに対して右打者を並べた打線が火を吹く。一死からキケ・ヘルナンデスが四球を選んで出塁すると、ネルソン・ベラスケスがシフトの穴を抜く技ありの単打で1・3塁とし、続くエアマヌエル・リベラの犠飛で先制する。
さらに、プエルトリコはここで打席に入ったハビアー・バエスによる逆方向への2ラン本塁打でリードを広げると、続く左打者のエディ・ロザリオもソロ弾を放ち、4-0とする。投げては、マーカス・ストロマンがメキシコ打線を三者連続内野ゴロに打ち取る快調な立ち上がりを見せる。
対するメキシコは2回にアイザック・パレデスのソロ本塁打で1点を返すと、5回もマウンドに上がったストロマンに対し、一死満塁のチャンスを作ると、アレックス・ベルドゥーゴの適時打で4-2とする。しかし、プエルトリコはここでリリーフしたヤクセル・リオスが後続を打ち取り、最少失点でこの回のピンチを凌ぐ。
2回以降得点のないプエルトリコは逃げ切りを図る中、7回は4番手アレクシス・ディアスをマウンドに送り出すも、この鉄板の継投が裏目に。ディアスは一死も取れず満塁のピンチを招いたところで降板となり、火消し役に回ったホルヘ・ロペスが二者連続で打ち取るも、パレデスに同点となる2点適時打を喫すると、続くルイス・ウリアスにも適時打を浴び、メキシコに逆転を許す。
5-4としたメキシコは8回の守備で、ランディ・アロザレナに長打性のあたりをフェンス際で捕球する超美技が出ると、その後も二死1・3塁のピンチを切り抜け、リードを死守する。
すると、9回はジオバニー・ガエゴスが二死ながら1・2塁のピンチを招くも、最後はヘルナンデスを見逃し三振に打ち取り、メキシコが準決勝進出を決めた。初のベスト4入りを果たしたメキシコは、準決勝でWBC最多優勝国の日本に挑戦する。
◆試合結果
プエルトリコ|4 0 0 0 0 0 0 0 0|4
メキシコ |0 1 0 0 1 0 3 0 X|5
2023 WORLD BASEBALL CLASSIC
【ハイライト動画】メキシコvs.プエルトリコ
J SPORTS 編集部
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