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野球 コラム 2023年2月9日

夢への挑戦はあきらめない、筒香嘉智のアメリカ4年目の決意

野球好きコラム by 山田 結軌
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さかのぼること3カ月半前の昨年、10月。MLBのレギュラーシーズンは終わり、ポストシーズンに入ったころだった。

「私も彼の夢を応援したい。だから、どこか契約してくれる球団を探してみる。どこかの球団が『YES』というまで電話をかけ続ける」

筒香嘉智内野手(31)の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏(52)に「筒香は来年もアメリカでプレーするのか?」と聞いた際の返答だ。

その数日前、筆者はブルージェイズ傘下3Aで最終戦を迎えた筒香の取材現場にいた。聞きたいことがあったからだ。ニューヨークから、レンタカーで西へ3時間。ペンシルベニア州内にあるヤンキース3Aスクラントンの本拠地だった。2023年は米国でプレーする意欲はあるのか?それを聞くために現地にいた。

「自分の夢の舞台ですのでことし(2022年の)1年、すごくいろんなことを経験して一番(渡米後の3シーズンで)濃かったと思います。そう簡単にあきらめるようなものであれば夢ではないと思いますし、僕の中ではそういった覚悟を持ってこっちにきているので、そういう思いでいます」

筒香はいつものように落ち着いた口調で真摯に答えてくれた。それと同時に強い覚悟と心に秘めた熱さを感じた。本人も代理人もメジャー契約を求めたが、ひとまずレンジャーズとのマイナー契約を結ぶことになった。招待選手としてメジャーキャンプに参加し、オープン戦でメジャー40人枠に入るためにアピールしなければいけない。

横浜高校時代、DeNA時代を含め、筒香の潜在能力を評価している球団が複数存在することは確か。一方でウルフ氏が「彼の夢を応援したい」といったように選手の思いに寄り添える代理人やスタッフら、その他のサポートメンバーらの存在は、異国の地でとりわけ重要だ。
米球界での挑戦する意思は固くとも、日本球界からのオファーは複数球団から届いた。しかし、決断に迷いはなかった。

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