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野球 コラム 2026年8月18日

【広島好き】辰見鴻之介が20盗塁、そこでカープのシーズン20盗塁以上を記録した選手を調べてみた

野球好きコラム by 大久保泰伸
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辰見鴻之介(カープ)

8月14日の阪神戦で代走出場した辰見 鴻之介が二盗を決め、シーズン20盗塁に到達しました。

シーズン20盗塁をすべて途中出場時に記録したのは、NPBでは2021年の和田 康士朗(千葉ロッテ)以来で、セ・リーグでは初。球団でシーズン20盗塁を記録したのは、2019年の鈴木 誠也(シカゴ・カブス)以来となりました。

カープといえば、伝統的に足を使った野球がチームカラーでしたが、2022年にはチームのシーズン盗塁数がわずか26個に終わるなど、近年はそのイメージが薄れつつあります。辰見には、かつてのような機動力野球復活の牽引役として期待したいところですが、今回は近年のカープで、シーズン20盗塁以上を記録した選手について調べてみました。

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2000年から昨シーズンまで、カープでシーズン20盗塁以上を記録したのは、前述の鈴木を含めて、金本 知憲、東出 輝裕、福地 寿樹、梵 英心、赤松 真人、丸 佳浩、田中 広輔の計8人です。1シーズンの盗塁数で最多は2010年に梵がマークした43盗塁で、梵は2007年にも20盗塁と、2度のシーズン20盗塁以上を記録しています。

2000年以降、シーズン20盗塁以上を記録した回数が最も多いのは、丸と田中の3度ずつで、丸は2013年の29盗塁から2014年に26盗塁、2016年には23盗塁をマーク。田中は2016年の28盗塁から2017年35盗塁、2018年32盗塁と、チームがリーグ3連覇を達成したシーズンで、不動のトップバッターとして3年連続20盗塁以上を記録しています。

チームの低迷が続いていた2000年代序盤には、現在のチームでコーチを務める東出が2001年に26盗塁、福地が2003年に20盗塁をマークしています。

低迷期に新井 貴浩(現監督)とともにチームを支えた東出は、20盗塁に達しないシーズンでも、2008年は天谷 宗一郎と並ぶ13盗塁、2009年は梵 英心、赤松 真人と並ぶ14盗塁で、いずれもチーム最多タイを記録しています。

2019年の鈴木は、25盗塁に加えて本塁打(28本)、打点(87打点)もチームトップで、外野手としての強肩ぶりも併せて『5ツールプレイヤー』と呼ばれた選手でした。この鈴木を超える数字を残していたのが2000年の金本で、30盗塁を記録したこの年は、打率.315、30本塁打でいわゆる『トリプルスリー』を達成したシーズンでした。

金本が20盗塁以上をマークしたシーズンはこの年だけでしたが、1996年には18盗塁、2001年には19盗塁を記録するなど、阪神移籍後も含めると、7シーズンで2ケタ盗塁をクリアしており、豪快な打撃だけでなく、スピードも兼ね備えた選手だったことが伺えます。

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シーズン20盗塁以上の選手が『ゼロ』だった年を見ると、2010年に20盗塁を記録した赤松 真人が2011年19盗塁、2012年18盗塁でチーム最多となっていますが、20盗塁には達していません。コロナ禍の影響で試合数が少なかった2020年(120試合制)は堂林 翔太が17盗塁という結果を残しています。

各年のチーム最多盗塁には、2021年に鈴木、曽根 海成と並ぶ9盗塁でチーム最多タイとなり、2022年には7盗塁でチーム最多となった野間 峻祥や、2005年の尾形 佳紀(9盗塁)など、俊足を武器にしていた選手の名前が見られますが、意外だったのが2004年のラロッカで、40本塁打をマークしたシーズンに11盗塁を決めてチーム最多となっています。

シーズン20盗塁をすべて途中出場時に記録するという、セ・リーグ史上初の快挙を達成した辰見。新たなスピードスター誕生が、低迷するチームの状況を打破することを期待したいところです。

文:大久保泰伸/写真:産経新聞社

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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