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思えばこの春先、今季地区優勝を遂げたヤンキースの開幕投手を務めたのは田中将大だった。
ヤンキースにとってプレーオフ開幕戦となるディビジョン・シリーズ初戦の先発候補の一人として、『MLB.com』はその田中の名前を挙げている。以下、現地25日付で同サイトに掲載された記事の抜粋である。
「アメリカン・リーグ、ディビジョン・シリーズの準備を進めるなか、ヤンキースはプレーオフで対戦する可能性のあるチームに対し、スタッフを配備。相手の弱点と理想的な投手の組み合わせをスカウティングしている」。
アーロン・ブーン監督が水曜に述べたところによると、ヤンキースの初戦の先発投手は、その対戦するチームのアイデンティティ次第とのことである。
「ある程度はその通りだと思う」とブーン監督は述べた。「とは言え、現時点ではそういう見方はしていない」。
「と言うのも、我々はまだ何も決定していないから。とにかく、今週末の結果で誰が相応しいか見定め、できる限りベストのラインナップを組みたいと思っている」。
ヤンキースは週末にかけて、今季グローブ・ライフ・パークで最後に開催されるレンジャーズとの3試合で、ジェームズ・パクストン、ルイス・セベリーノ、そして田中の順番で先発させる予定となっている。
その上で、同記事では目下キャリアベストの10連勝中であるパクストンを第1戦先発投手の最有力候補としながらも、本拠地の試合に強い田中を次のように評している。
「初戦と第2戦がニューヨークで開催されるという事実により、今季敵地よりも本拠地で良い投球を見せたタナカも考慮に入ってくる」。
田中は今季先発した本拠地での16試合の成績を、8勝3敗、防御率3.10としたのに対し、ブロンクスの外で先発した15試合の成績を3勝5敗、防御率6.16としている。
しかしながら、田中のレッドソックス戦のとてつもなく酷い出来だった2試合を除くと(6月29日ロンドン、7月25日フェンウェイパーク、合計で4回を投げ18失点)、田中の敵地での防御率は4.36まで下がる。
果たしてディビジョン・シリーズ初戦で、ヤンキースタジアムのマウンドには誰が立つことになるのか。
J SPORTS 編集部
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