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フィギュア スケート コラム 2023年10月10日

プロジェクトを立ち上げた理念について | 町田樹のスポーツアカデミア 【Archive:フィギュアスケート・ザ・マスターピース】 エチュードプロジェクト徹底解説

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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エチュードプロジェクトの理念

あるいはエチュードという作品もあります。このエチュードというのは、日本語に訳すと「練習曲」となりますが、その作品を弾くことである一定のピアニストとして必要な能力を養うことができるというわけです。あるいは演劇界においても、役者の練習に用いられる即興劇というものがあります。この即興劇も音楽と同じくエチュードと名付けられているわけです。非常にシンプルな役柄とシチュエーションだけを設定して、役者に即興的に演技をさせるわけです。そうすることによって、俳優として必要な演劇能力を養うことができる。

あるいはフィギュアスケートと似た舞踊界やダンス界においても、誰もが踊れて技術を磨けるような動きのバリエーションだったり、ムーブメントの固まりというものがありますし、バレエ界にも秀作に当たるような「アンシェヌマン(=一定のバレエの動きの固まりで作品となっているもの)」などがございます。こうして芸術の分野では、作品が人を育て、そして人がその秀作を継承していくという循環ができており、この1連のシステムによってその芸術分野の発展や振興というものが促されています。

翻ってフィギュアスケートはスポーツでもありますが、今や立派なアートフォームです。オフシーズンには毎週どこかで必ずアイスショーが行われていますよね。つまり、世界各国で、競技会だけじゃなくて、アート&エンターテインメントとしてのフィギュアスケートイベントも数多く開催されているわけです。ということは、フィギュアスケートの分野においても競技者の育成だけではなく、やはりアーティストとしてのスケーターの育成も必要になってくるわけです。

しかしながら、フィギュアスケート界にはアーティストを育成するための習作という考え方がありませんでした。そこで、他の芸術分野と同様にフィギュアスケート界にも、こうした習作とそれを普及させる制度や仕組みを作り、アーティストとしてのスケーター育成を支援するというのがこのエチュードプロジェクトの理念になります。

次回:フィギュアスケートのプログラムを共有化するための2つのポイント

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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