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三浦璃来&木原龍一組が日本ペア史上初の世界王座に!「支えて下さった方々に心から感謝しています」(木原)| ISU世界フィギュアスケート選手権2023 ペア レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部「後悔しないように練習してきました。でも、フリーでは、自分の気持ちの弱さが少し出でしまった。過去の自分に勝てなかったことが、本当に悔しいです」(三浦)
呆然とした表情で演技を終えた三浦を救ったのは、日の丸を手にスタンディングオベーションする観客たちの姿と、木原の頼もしい言葉だった。
「僕たちは四大陸の後、やるべきことをやってきた。もちろんフリーはベストではなかったけど、胸を張ろう。 一生懸命やってきたんだから。観客席を見てごらん。これだけみんなが称えてくれているのだから、胸を張ろう。結果はどうなるかわからないし、祈るしかないけど、胸を張って帰ろう……そんな声をりくちゃんにかけました」(木原)
メダルを獲得した3組
不安の涙は、幸いにも、すぐに喜びの涙に変わる。発表されたスコアは141.44点。FSだけなら2位の得点ではあったけれど、昨五輪の得点を0.40上回る自己ベストだった。なによりトータルでは、やはりPBにして今季世界最高にして、初の220点超え。222.16点で堂々首位に立った!
ミスによる減点があってもなお、PBを更新したのは、まずはプログラム序盤の3連続ジャンプシークエンスを今季初めて完璧に成功させられたから。しかも昨季までの3T+2T+2Tと比べて、今季の3T+2T+2A+SEQは、基礎点自体が2点も高いのだ。またペア結成してわずか4シーズン目のりくりゅうは、伸びしろがまだまだ残っている。ツイストはレベルこそ3ではあるが、GOE加点を含むとキャリア最高の得点を得たし、3度のリフトはすべてレベル4だった上に、いずれもかつてないほどの加点で絶賛された。
ついに日の丸がアリーナの真ん中に掲げられた。すでに女子は1989年以来10大会、男子は2010年以来5大会(いずれも今大会を含む)で、日本人選手を表彰台の最上段に送り込んできたけれど、日本ペアが世界チャンピオンに君臨するのは正真正銘史上初めての快挙。しかも今シーズン5戦5勝の三浦&木原組は、日本人フィギュアスケーターとして初めて、いわゆるシーズングランドスラム(世界選手権、欧州または四大陸選手権、グランプリファイナルを同一シーズンで勝ち取ること)さえも達成した!
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