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宇野昌磨以来8年ぶりの王座君臨!格の違いを見せつけた三浦佳生「自分の名を刻むことができた」| ISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権2023 男子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部2本のプログラムともに3位で終え、トータルでは2位に入ったのがナオキ・ロッシ(スイス)だ。16歳の伸び盛りは、今シーズン後半、すでに大きな成績を出し始めていた。欧州ユース五輪では銅メダルを手に入れ、今大会直前のタリンク杯のFSでは、昨季の欧州選手権3位デニス・ヴァシリエフスを退け2位に。同時にシニア世界選手権FSのミニマム(出場に求められる技術点の最低ライン)をも取得した。
世界ジュニアでも躍進を見せた。ジャンプにはときに苦しめられたが、SPもFSもパーソナルベストを大きく塗り替えた。トータルでは12.34点も一気に更新。得点発表の瞬間、思わず本人が号泣してしまうほどの、高い評価を勝ち得た。
「言葉になりません。表彰台に上がれるなんて考えてさえいませんでした。今日の演技には満足しています。ループでミスがありましたが、その後も集中し続けて、プログラムの終わりまで決して諦めませんでした」(ロッシ)
バレエ指導者である母、池上理恵子さんの手ほどきを幼少時代から得てきた直樹ロッシは、なにより頭の先からつま先まで隙のない身体ポジションや、柔らかい肢体から繰り出す流麗なスピンで、見る者を感嘆させた。またJGPF金メダリストのニコライ・メモラ(イタリア)は、総合4位で今季初めて表彰台乗りを逃したが、その長身を惜しみなく使って表現する重厚で高貴な世界観は色褪せなかった。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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