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観衆をわかせた日本の來田奈央&森田真沙也組は16位「最初から最後まで楽しんだ」| ISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権2023 アイスダンス レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部FDでは106.17点という高得点を叩き出し、今季初戦で出したパーソナルベストを、今季最終戦で塗り替えた。総合177.36点もまた、丸2年という短いアイスダンスキャリアの中で手にした最高得点だった。ムラズコワ&ムラゼク組は、チェコのアイスダンスカップルとして史上初めて、世界ジュニアチャンピオンになった。
次のオリンピックチャンピオン、と祖国チェコを早くも熱狂させている。チェコスロバキア時代には、1962年から1965年まで、エヴァ・ロマノワ&パヴェル・ロマン組(やはり兄妹)が4年連続で世界チャンピオンに君臨している。残念ながら、アイスダンスが五輪種目に採用されたのは1976年からでしかなく、ロマノワ&ロマン組が五輪を戦う機会はなかった。
「シニアでも同じような成績を繰り返したいと願っていますし、そのために努力をしていきます。ただ、来季シニアに転向するかどうかはまだ確定していません。とにかく僕らは、これまでと変わらず一生懸命練習していくだけです。すべての分野で成長していきたいと願っています」(ムラゼク)
ムラズコワ&ムラゼク組が年齢的にはあと2シーズンはジュニアに留まる権利を有するのだとしたら、2位から4位までの3組は、今大会こそが正真正銘ジュニア最後の試合だった。
1年前は6位で終えたハナ・リム&イェ・クァン組(韓国)は、今年は2位銀メダルに輝いた。JGPFで韓国アイスダンスカップルとして初の表彰台乗りを果たし、このジュニア世界選手権では、韓国アイスダンスカップルとして初のISUチャンピオンシップメダル獲得の快挙を成し遂げた。
「韓国に初のメダルをもたらすことが出来て、心から嬉しく思いますし、シーズンを通して厳しい練習を続けてきたことが本当に誇らしいのです」(リム)
パーソナルベストが3つ並ぶ会心の演技だった。5.87点も塗り替えたRDは、首位組まで0.08点という僅差で、TSS技術点だけなら全参加者中トップ。1番目のパターンダンスでNoが2つとなった以外は、すべてのエレメンツをレベル4でまとめ上げ、中でもミッドラインステップシークエンスで今季初めて男女ともにレベル4を獲得した。
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