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村上遥奈&森口澄士組は堂々の4位!頂点に輝いたバラム&ティウメンツェフ組「全ての人に、感謝します」| ISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権2023 ペア レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部アメリカのペアとしては、ヘイヴン・デニー&フレイジャー組以来ちょうど10年ぶりの、世界ジュニア選手権制覇。トータルで183.47点と、ジュニアとしては今季最高得点を出したカップルには、将来が大いに期待されるが……残念ながら年齢制限の高い壁が立ちはだかる。「スペースX」の職員を夢見て工学エンジニアの勉学に励むティウメンツェフは、今季限りでジュニアを卒業し、一方で女子シングルとしてのキャリアも継続中(今季全米ジュニア8位)のバラムが、シニアとして国際試合に参加できるのは、来季から本格導入されるルールによれば2026/27シーズンから。
「ソフィアとパートナーを組めたこと、彼女と今シーズン一緒に戦えたことを、誇らしく思っています。今後も1日1日を生きていくだけです。この先はなるようにしかなりません」(ティウメンツェフ)
1年前の世界ジュニアを2位で終え、今季ジュニアグランプリファイナルではSP2位からの逆転優勝を果たしたアナスタシア・ゴルベワ&ヘクトル・ギョトポウロス・ムーア組(オーストラリア)は、今大会では圧倒的な大本命と目されていた。
しかし今大会は、SPの遅れが大きく響いた。男性がバランスをわずかに崩し、女性がデススパイラル体制に入れず。ノーバリューと判定され、少なくとも3点を一気に失ってしまった。
「SPの後、自分にすごく腹が立ったんです。だからFSでは100%を尽くそうと努力しました」(ゴルベワ)
3位からの逆転優勝を目指したが、残念ながら、FS冒頭に貴重な点数を落とした。決して得意分野とは言えない冒頭の3回転ツイストは、荒さが目立ち、レベル1に留まった。GOE出来栄え点もマイナス評価がついた。またサイド・バイ・サイドの3連続ジャンプでは、男性がパンク+転倒。
それでもJGPFチャンピオンとしての意地を見せた。今大会参加したペア14組の中で、FSに3回転スローを2本組み込めたのは2組しかなく、しかも2本ともに完璧に成功させられたのは、このオージー組だけ。またシニア国際大会(CS大会ワルシャワ杯)でも優勝したことのある、成熟したカップルとして、PSC演技構成点では最高点を叩き出した。順位も1つ上げ、2年連続の銀メダル獲得に成功した。
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