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#8【鼎談】町田樹 × 水鳥寿思さん × 赤平大 ー「AI採点」についてー(3) | 町田樹のスポーツアカデミア 【Forum:フィギュアスケートが求める理想のルール】
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部加えて海外の事例ですけれども、海外でもそうしたフェスティバルやイベントをオフシーズンに開催し、チケット制でお金を取っている。そのお金は、競技振興に役立てられたり、慈善活動に寄付されたりみたいな形です。そういう自由なイベントを開き、自由に観戦、自由に参加してもらう。参加料を多様な形で役立てるというのは、北米を中心に行われているようです。だから、日本ももっと自由なイベントを開催していくべきではないか。競技力強化だけがフィギュアスケートの醍醐味ではないですし、もっと多様な人が、この競技、このスポーツ、あるいはフィギュアスケートという文化を享受できるような環境。これを想像していくことが重要なのではないかというお話もされていました。
どれもほんとに重みのある言葉ですよね。
赤平(以下A):水鳥先生は、佐藤先生たちのお話聞いてみて、何か体操に通じる部分とか感じられた部分はありますか。
水鳥(以下H):体操でも特に女子選手に関しては、体重が軽いと体の操作がしやすいということで、一時期15歳に満たないような選手がトップに出てくることもあったんです。でも今は年齢の制限が女子は16歳になりました。それでも女性特有の体の課題があるということも耳にしますので、ルール改正はするべきだろうということは感じることもあります。最初にエンタメ化もおっしゃっていただきましたけど、競技をやっているだけで本当にいいのかどうか。そういうところも問われている部分があるかなと思っています。さまざまな方に関わり、応援してもらうことの重要性というのも、すごく感じています。詰め込み型でやることが、果たして結果に繋がっているかどうかというところに関しても、過去15年の小学生でトップ3になった選手たちからオリンピックに出た選手はたった一人だけだったんです。本当に競技だけを早くやることが、果たして結果につながるかというところに関しては、少なくとも我々はそんなに繋がっていないのかもしれない。幅をもう少し持たせながら、その競技の中で充実させていく。そういったことが非常に重要なのかなと思います。
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