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フィギュア スケート コラム 2022年7月30日

#8【鼎談】町田樹 × 水鳥寿思さん × 赤平大 ー「AI採点」についてー(3) | 町田樹のスポーツアカデミア 【Forum:フィギュアスケートが求める理想のルール】

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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シニア競技への参加年齢引き上げ

シニア競技への参加年齢引き上げ

今回のルール改正で目玉となったのは年齢の引き上げですけれども、1歳ずつ1シーズンごとに引き上げていって、最終的に2024シーズンに17歳へということですけれども、これについて先生方は、この改正による効果、効力がどれほどあるのか分からないとおっしゃっていました。やはりそれはコーチ、選手、競技連盟の人たちだけではなく、年齢によるパフォーマンスの影響、発育、発達に関することに関して詳しい科学者や研究者の見解も尊重されてしかるべきで、専門家の意見、エビデンスというものに基づいた上で、重要な意思決定がなされるべきだということもおっしゃっていました。

そして、大事なことは、引き上げの年齢の制限みたいな規定がある・ないに関わらず、健康を維持するためのルール改正ですけれど、規制の有無に関わらず、コーチの責任と倫理観によって、そもそも健康を害するようなトレーニングというのは抑止・抑制すべきだ、おっしゃっていたんです。本来ならばそんなルール改正、議論するまでもない。議論する以前に、コーチがちゃんと責任を持って選手の健康管理をすることが大事でしょう、と。至極まっとうなご意見をお話しされていました。

ルールという固定観念を取り払うことの必要性

ルールという固定観念を取り払うことの必要性

ルール改正についてもお話を伺いましたが、一方でルールという固定概念を取り払うこともまた重要だということもお話いただきました。フィギュアスケート界には、競技会の他にも、フェスティバル、アイスショーもありますよね。そういう場は、ルールという制約がなく、自由な演技ができる場所。自由に演技ができる場をより多くの選手たちに提供できるようにすることも大事だろう、ということをおっしゃっていたわけです。

信夫先生や久美子先生はオフシーズンに運動会をスケートリンクで開きまして、例えばフィギュアスケーターがショートトラックの選手のようにリンク上でリレーをする。そうすると無邪気に楽しむわけです。普段、勝敗などに囚われていた選手たちが楽しそうに純粋にスケートをする。これって素直に大事だよねということもおっしゃられていましたし、そういう遊びの中から新たな技術が生み出されたり、遊びを通すことで普通のトレーニング以上の効果があったり。技術の向上が早かったり、早められたり、そういうこともできるんだ、ということをお話しいただきました。

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