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フィギュア スケート コラム 2022年7月26日

#2 ISU技術委員 岡部由起子さんによる「ルール改正」について(1) | 町田樹のスポーツアカデミア 【Forum:フィギュアスケートが求める理想のルール】

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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M:次は【2】演技構成点を5項目から3項目に変更についてです。フィギュアスケートの演技構成点は、スケーティングスキル、トランジション、コンポジション、パフォーマンス、インタープリテーションの5項目で採点されていました。それが次のシーズンからはスケーティングスキル、コンポジション、プレゼンテーションという3項目に変更されます。

O:5つあることによって、「トランジションがちょっと足りないので、あなたはもう少し頑張りましょう」ということや「パフォーマンスが素晴らしかった」というように、選手、コーチにとっては分かりやすくなったことは明らかですが、例えばフリースケーティングですと11項目を全部GOEにして、さらに5つのいいものを採点していきます。それを30名〜50名ほど行うわけです。国内の大会は50名ほどですが、それを考えると、ジャッジの負担というのは大変大きなものになります。そのため、オーバーラップしたところを精査していく。そして、項目をまとめたことによって、ジャッジがよりシンプルに採点ができるのではないかということで、3つの項目になりました。しかし、ジャッジが見るところは、今までと全く変わることがなく、選手がすることも同じです。

PSCの係数の変更

PCSの係数の変更

M:ですから、この改正によって選手の演技には何ら影響がないと言っても過言ではないと思います。単純に5項目から3項目に減らされたということだけですが、減らされたということだけが一人歩きすると、どうしても誤解を招く場合もあるので、この場で、そうではないということを説明しておきたいと思います。

O:ありがとうございます。

M:その改正に伴ってPCSの係数も変更しなければならないということになりました。今まではシンプルに、男子のシングルのショートプログラムだったらPCSに1.0をかける。フリーだったら2.0をかけます。ショートのプログラムコンポーネンツスコアの満点は50。フリーは100点満点というように採点をされていましたが、それが3項目になって、単純計算の採点が30点になる。そうすると満点が30点となり比率が下がってしまうので、同じ比率になるようにということを意図して、係数を微妙に調整していますよね。

O:おっしゃる通りです。やはりGOEの技術に対する点数とコンポーネンツの点数が、50/50で同じ比重というのが理想の形です。当然、とても難しいジャンプをこなせるトップ選手。特に男子のトップ選手。もちろん女子選手もそうですが、トップ選手は難しいジャンプが飛べますので、それだけで点数がグンと上がってしまうので、どうしてもコンポーネンツの点数が比重として低くなってしまいます。それから、選手によっては、それが逆転する形が起こります。けれども、全体を通した時に我々は50/50の同じ比重を持っているというところを理想として目指していますので、そういった時に3つのコンポーネンツ。先ほどおっしゃっていただいたように、今までと同じ係数では合わなくなってくるというところで、今回、係数の変更が行われました。

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