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フィギュア スケート コラム 2022年4月4日

「身体と心情」| 町田樹のスポーツアカデミア 【特別編】 ~アーティストとアスリートの身体・精神論~ 音楽家 反田恭平

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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M:特にアーティスティックなスポーツでは技術だけではなく、そこにどのような情感を乗せるのか、どういう状況でその技を使って表現するのかということは、技を練習しているだけでは豊かにならないですよね。練習の仕方は身体運動をするだけではない。

S:ピアノの世界で子どもたちが勘違いするのは、テクニックというものが、小手先が速く動くことだと思っています。本当のテクニックは心情面であったり、誰もが見逃す簡単なフレーズを丁寧に弾いたりすることだったりします。中学生くらいまではとにかくかっ飛ばして弾くことがかっこいいと思いがちですが、大人になってくると、恋愛をして愛の深さを知っていくように、それが音楽や踊りに還元されていく。

他のスポーツの方々と我々がちょっと違うのは、ほぼ生涯現役で活動ができること。それは本当に幸せなことだと思っていて、年齢が増していけばいくほどその深さも増していくと思っています。身体も我々の手は筋肉質だったりしますが、老化すると指が太くなってきます。筋肉が落ちて脂肪が増えて、厚みも出てくる。そうなってくると出てくる音がそもそも違う。温かさがすごいある。そこの次元に早くいきたい自分もいれば、今を楽しんでいたい自分もいる。葛藤の毎日です。なのでレコーディングをして爪痕を残していくことをします。お客さんに聞いて欲しいからCD を出すということもありますが、何よりも自分がどういう過程を経て成長しているのかを知ってもらいたいがゆえ出すことが多いですね。

次回「緊張との向き合い方」

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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