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フィギュア スケート コラム 2022年4月4日

「身体と心情」| 町田樹のスポーツアカデミア 【特別編】 ~アーティストとアスリートの身体・精神論~ 音楽家 反田恭平

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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S:ピアノに関して言えば、日常生活も練習になるわけです。本を読んだり、映画を見たり、絵画を見たりしてインスピレーションを得たりするわけです。僕はそれが大事だと言って逃げています(笑)。実際に世界の友達とかって趣味が多いんですよね。多趣味の方が多くて、その分ひきだしも多いのが印象的でした。今回ショパンコンクールで優勝したブルースはカーレーサーです。下手したら怪我してしまうようなスポーツです。コンクールが終わって、彼はポーランド国内をまわっているときに「カーレースをやりたい」と言ったらサーキットが用意されていたそうです。一つの趣味が、もう一つの自分の人生を大きくしてくれる。

M:例えば今年の北京五輪で活躍されたモーグルの堀島選手は、モーグルだけでなくフィギュアスケートをやってみたり、体操をやってみたり、色々な競技に取り組まれたそうです。その中から何がモーグルに還元できるのかを考えていたそうです。これまではピアニストはピアノだけ、フィギュアスケートはフィギュアスケートだけに一極集中で努力しがちでしたが、意外にも色々なことにトライしてみることが大事なのかなと思いました。

S:これから僕は指揮を勉強したいと思っていますが、昨日たまたまレッスンがありました。そのレッスンはウィーンと日本で別々のカリキュラムを持っていて、日本で勉強することは楽曲についての分析であったりします。例えばモーツアルトの「魔笛」の中の1曲でパパゲーノとパパゲーナというコミカルな歌があります。女性の役の方は高貴な女性の役なので、言葉遣いが丁寧です。だけど、鳥人間と言われているパパゲーノに関しては、鳥人間だから言葉が曖昧です。「愛しき人よ」という一言にしても「欲望が〜」のように抽象的だったり、人間がなかなか使わないようなドイツ語で表現されています。それを知って純粋に面白いなと思いましたし、ピアノに影響すると思っています。バイオリンもやりたいと強く思っていますが、実技が向上するのであればどんなジャンルでも勉強することがあると思います。

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