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力強く「仁」と記した浅尾主将
9月1日、秩父宮ラグビー場内クラブハウスで『2026シーズンメディアカンファレンス』が行われた。関東大学対抗戦Aグループ、関東大学リーグ戦1部に所属する16校の監督と主将が出席し、まもなく開幕する秋シーズンを前にチーム状況を語った。
東洋大学からは福永昇三監督、浅尾至音主将(4年)が出席。最初のトークセッションでは「チームを一言で表すと?」の問いに両者ともに『仁』と回答。
浅尾は「『仁』には人を思いやるという意味があり、自分たちは仲間のために、応援してくださる方々のためにラグビーをしていこうというチーム方針でやっています」と語り、続いて福永監督も「『仁者になる』というチームのミッションもありますので、つまりかっこいい男になろうというスローガンでやっています」となんとも東洋大らしい答えだった。
事前に行われたインタビューでは、「監督から見た今年の主将について」「監督と主将の今年の関係性について」など、お互いに対しても言及。福永監督は「チームの象徴となり、自ら凡事を徹底し、素晴らしいリーダーシップを見せてくれています。言葉の選択が上手で信頼できる」。
一方、浅尾は「監督とは、チームのことについて何でも言い合える関係を築けていると思います。自分自身が主将として感じたことや考えていることを素直に伝え、監督からの意見を取り入れながらチームを良い方向に進められるようにポジティブな会話を意識しています」と答え、お互いへの信頼ものぞかせた。
セッション後半では、サッカー解説者/実業家の鄭大世さんがゲストとして登場。選手からの質問に答えながら、自身の経験を踏まえたアドバイスとエールを送り、「結局のところ、覚悟を決めることが一番大事。1日のうちのその練習時間に、どれだけ覚悟を決めて取り組むかということで他の人との差がつくと思います」とコメント。
そして、「オンをしっかりすることでオフを楽しめる。オンのところで覚悟を決めて取り組むこと、それは普遍の事実。がんばった分だけうれしい。その分喜びも戻ってきます」と人生の先輩ならではの言葉で締めた。
ラグビー 関東大学リーグ戦 2026
東洋大は先日、菅平での合宿を終えた。「夏を通して、春からやってきたセットプレーの部分で、勝てるところも課題もありますが、ここからの秋シーズンで最高のレベルに持っていきたい。サインプレーなども整って自分たちのトライが増えてきているので、今年はBK(バックス)も躍動できるシーズンになってきています」と浅尾は手応えを語った。
さらに秋シーズンでも多くの起用が予想される下級生が好影響を与えているようで、「タックルやスティールの回数、スタッツというデータで、1年生は結構上位にいて、実力でも証明してチームに元気を与えているので、すごくチームは活気づいています」と説明。
「そこをうまく上級生がコントロールしてチームの雰囲気作りをしてくれているので、バランス的にはすごくいいチームになってきているなという印象です。さらに遠慮なく下級生には元気にやってほしいですね」と指揮官も期待を寄せる。
東洋大は9月13日(日)、熊谷ラグビー場で日本大学との初戦を控えている。その相手について浅尾は、「試合の流れをつかむと勢いのあるチーム。自分たちのペースに持っていったり、エリア取りやチームの規律というのを意識しながら、とにかく流れをもっていかせないということを意識しています」と捉えた。
リーグ戦グループ8校の主将と監督
対する日大の後藤翔大主将(4年)は「1人1人の個性を生かし、自分たちで考えて自分たちのスタイルを貫く日大らしいラグビーをしていこうと思います」と意気込む。選手がチームのために主体的に取り組むようになり、一体感が出てきた日大とは開幕戦にふさわしい一戦になるかもしれない。
そして、山場となるであろう最終節の東海大学戦については、「去年の反省は、とにかく凡事徹底。簡単なことをどれだけ当たり前のように繰り返しできるか。小さな積み重ねがすごく大きなところにつながるということを自分たちはわかっているので、リーグ戦初戦から最終戦まで積み上げる」と語った。
そして、「大学選手権に行くにしても大きな財産になると思うので、まず1試合1試合、淡々と自分のやるべきことをやっていこうと思っています」と、昨年は1点差で涙を流した浅尾だからこそ、このように言葉を紡いだ。
目標である『大学選手権優勝』の第1段階として、まずはリーグ戦初優勝を目指す。どんな相手であろうとやるべきことは凡事を徹底すること。仲間も保護者もファンも。東洋大ラグビー部に関わる全員で優勝へと登り詰めたい。
文:市澤結衣/写真:土田夏帆、松崎絵(東洋大学スポーツ新聞編集部)
東洋大学スポーツ新聞編集部
2001年(平成13年)創刊。東洋大学における唯一の学生新聞部。
体育会所属の部活動を対象に、取材を行い、紙面・Webサイトを通じて情報を発信。一人ひとりの挑戦やチームの歩みに光を当て、大学スポーツの魅力を発信することを目指して活動している。
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