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ラグビー コラム 2026年7月3日

【ハイライト動画あり】逃したチャンス多く、U20日本代表、流れを失う。イタリアに完敗して連敗喫す

ラグビーレポート by 田村一博
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未来の世界のラグビーが見えてくる。『ワールドラグビージュニアワールドチャンピオンシップ』は、そんな大会と言っていい。
2026年の大会はジョージアの地方都市、クタイシでおこなわれている。

6月27日、28日にプールステージの第1ラウンドが始まり、7月2日、3日には、大会は第2ラウンドに突入した。
プールBの初戦、ニュージーランドとの戦いに21-38と敗れた日本はこの日、同じ1敗のイタリアと戦った。

負ければ上位進出の目がなくなる試合に、日本は初戦の先発メンバーから1人だけの変更。コンディションを崩していた坪根章晃主将が戦列に復帰し、NO8に入った。
チームは前戦のニュージーランドとの戦いに敗れはしたが、スクラムやモールで戦えるところを示した。先発15人の最小限の変更は、その強みを再現して勝利に近づくプランを描いていたからだろう。

しかし、ことは思うようには進まなかった。
スクラムでは再三優位に立った。テンポのいいアタックで相手反則を誘うことにも成功した。
しかし、得たPKを蹴り込んで敵陣に入りながらもラインアウトでうまく戦えず、ボールを失ったり、理想的なモールを組むことができなかった。
結果は25-41だった。

冒頭に書いたように、それぞれの国の未来が見える試合ではあった。
日本は立ち上がりからよく攻めた。強みを生かしてボールを手にすると、高速アタックを繰り返す。U20シックスネーションズなどを戦って地力をつける相手を振り回した。

赤×白のジャージーを着た若者たちの体躯は、以前と比べるとずいぶん大きくなった。
ハードにコンタクトする。相手を受け止める。簡単にボールを奪い取られることなく、何度も好機を作った。
『RUGBY PASS』の調べによると、この試合のボールキャリーの上位は、SO丹羽雄丸(20)、NO8坪根(19)、FB古賀龍人(18)と日本の選手たちが上位を占めた。

しかし、アタックフェーズを重ねて取り切るトライを挙げることができたのは前半34分にCTB福田恒秀道がインゴールにボールを置いたものだけだった。
残る2トライも、敵陣深いエリアで得たスクラムでの優位性をきっかけに、防御を崩して奪ったトライだったから強みを生かして攻略したものには違いなかったが、逃したチャンスも多かった。

ラグビー ジュニアワールドチャンピオンシップ 2026 プールB(7月2日)

【ハイライト】U20イタリア vs. U20日本

振り回すことはできたが、精度が足りず仕留め切れなかったシーン多数。トランジションから失点したケースもあった。
前述のように積み上げてきたモールをしっかり組むこともできなかった。試合後、大久保直弥ヘッドコーチは、「取るべきところで取れなかったことが敗因」と話している。

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「一つのミスが連鎖をしてトライまでもっていかれているシーンが多かった。マインドセットを含めて改善して次に繋げたい。良いところもあったが上手くいっていないときに、チームとして我慢強く耐えきれなかったのが敗因です」

試合の立ち上がりの猛攻をスコアに結びつけられず、前半17分に均衡を破られる展開。PGと福田のトライでスコアを離されないように抵抗して前半は11-17と粘った。
ただ、前半38分にCTBジャコモ・ファルケットに一気に走り切られたように、失点するときは淡白だった。

後半は立ち上がりの2分にCTBリッカルド・カザリン主将に左サイドを崩され、トライを許してモメンタムを与えたのが痛かった。
そのトライを含めて3連続失トライで後半25分までに11-36とされて勝負は決した。
ミッドフィールドで体を張ったCTB岩倉吏臣は、「自分たちのやりたいアタックや準備してきたものが出せた場面では敵陣に入り、良いアタックができていたが、ターンオーバーのあとやディフェンスでゲインされてアタックで負けた。それが失点につながったと思います」と戦いを振り返った。

イタリアは、FWにハードワーカーが揃い、17歳のSHマッティア・アンドレッティ、CTBファルケットらが才能の高さを示した。早くからプロを意識して日々を過ごしていることが、現地の報道からも伝わってくる。

CTBカザリン主将の将来も楽しみだ。数年後の両国のテストマッチに、この日のメンバーの数人が出場している予感もある。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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