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ラグビー コラム 2026年7月1日

U20日本代表、初勝利なるか。敗れるも、初戦NZ戦で掴んだ自信を継続し、イタリア撃破へ。

ラグビーレポート by 田村一博
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ジョージアの地での初戦は、思わぬ形で終わった。
現地の6月27日、15時30分にキックオフとなった『ワールドラグビージュニアワールドチャンピオンシップ2026』のプールB第1戦、U20ニュージーランド代表×U20日本代表は、後半28分に試合終了となった。

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雷が原因だ。強い雨の中でおこなわれていた同ゲームは、雷鳴が轟く中で中断。再開には至らなかった。
その時のスコアはニュージーランドが38点、日本が21点。前半は21-21だったが、赤×白のジャージーは勝利に届かなかった。

日本にとっての大会第2戦は現地時間、7月2日の20時30分(日本時間/同日、25時30分)にキックオフとなるイタリア戦。
上位進出を実現するためには負けられない一戦だ。

2025年までは12チームが参加していたU20ワールドラグビーチャンピオンシップが、2026年からは16チーム参加となったことで、今回、日本の参加が可能となった。
下部大会であるワールドラグビーU20トロフィーが2025年大会は実施されなかったので、日本は世界と戦う機会を失った。しかし、最後のワールドトロフィーで3位の成績を残していたから、2年ぶりに世界トップ国と戦える機会を掴んだ。

今大会へ向け、チームは質の高い準備を重ねてきた。国内でリーグワンチームを相手にトレーニングマッチをしたり、ニュージーランド遠征でニュージーランド大学クラブ選抜と戦ったり。
今回の初戦、ニュージーランドとの初戦には、その成果が出た。スクラムやモールで相手に圧力をかけ、ディフェンスでも相手に圧倒されるシーンは少なかった。

試合を終えた後、チームの指揮を執る大久保直弥ヘッドコーチは、敗戦に対し、「自分たちが思うような結果ではありませんでしたが、随所にジャパンらしいところを出せた」と話した。

「今回の試合の経験から、自信を持って次のイタリア戦に臨めると考えています。雷で残り12分プレーできなかった分を、チーム一丸となって次の試合にぶつけたいと思います」

ゲームキャプテンを務めた福田恒秀道(CTB)も、「結果として負けてしまいましたが、フォワードのセットプレーとか、ディフェンスに手応えをたくさん感じたので、それを活かし、今回の試合で出た課題を修正してイタリア戦に向けて取り組んでいきたいと思います」と前向きだ。

イタリア戦の先発メンバーは、ニュージーランド戦から大きな変化はない。ただチームの主将、坪根章晃が8番のジャージーを着る。
コンディションが整っていなかったが、この試合での復帰に向けて準備を進めていた。強いボールキャリーと、動き回る献身性の両面を持っているリーダーの復活はチームに安心を与えるだろう。

チームの戦いを安定させるという意味では、前戦の前半同様、スクラムをしっかりと組むことが条件となるだろう。
その点でキーマンとなる1番の李星河は、ニュージーランド戦を振り返り、「研究した結果が生きた。間(ま)を相手が嫌がっていた」と話した。全員で同じイメージを持って動けていることが伝わってくる。

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リーグワンチームなどとも組み合った期間に、自分たちの課題と向き合い、一つひとつ解消してきた結果だ。その芯は、簡単にはぶれないはずだ。
うまくいかなかったラインアウトの整備も進める。攻守のプラットホームを思うように安定させることができれば、自分たちのスタイルを、より発揮できるだろう。

ゲームコントローラー役は、この試合でも片岡湊志(SH)、丹羽雄丸(SO)のコンビが担う。バックスには、攻守で前に出て相手にプレッシャーをかけ続けることが求められる。
2戦連続で11番のジャージーを着る深田衣咲は、初戦について、「前半は思うようにアタックできたが、後半は当たり負け、反則が増えた」と反省する。イタリア相手には、一貫性を持って80分を戦いたい。

対戦するイタリアは初戦でスコットランドに32-38と敗れるも、後半27分に29-31と逆転されるまでリードを奪っていた(勝ち点2を獲得)。
今年2月、3月に実施されたU20シックスネーションズではウェールズに勝っただけの1勝に終わったものの、揉まれているチーム。勝利を手にするには、ニュージーランド戦以上のパフォーマンスが求められる。

イタリアの主将、CTBリカルド・カサリンは今季U20シックスネーションズでも全試合に出場したチームの核。今大会でも初戦でトライも挙げ、ボールタッチも多かった。キャリー数15は両チームの中で2位、ゲインメーター、タックル数(成功数も)はトップ。まずは、この人に圧力をかけなければいけない。

イタリアの指揮官は、日本のスピードに警戒を強めている。その予想を上回り、相手を振り回したい。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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