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ラグビー コラム 2026年6月19日

ラグビーの文化「定期戦」で王者・明治大学と同志社大学が激突。第54回愛知県ラグビー祭

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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「定期戦」はラグビーの大切な文化だ。

世界最古の定期戦はイングランド×スコットランド。1871年に史上初のテストマッチとして開催され、1879年から「カルカッタカップ」と呼ばれるようになった。

日本では1899年に初のラグビー部が慶應義塾大学で誕生し、1911年には同志社大学も創部。この慶大と同志社の間で1912年に始まった定期戦が国内最古だ。

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ナショナルチームのみならず学生チームにとっても、定期戦は前回対戦からの成長度を測る格好の機会となってきた。ピッチ外での交流によってもラグビー文化を醸成してきた「定期戦」は、ラグビーの伝統文化と言えるだろう。

同志社と明治大学の定期戦は、大正時代の1925年に始まった。

関西大学Aリーグの同志社と、関東大学対抗戦Aの明治の対戦機会は少ない。一発勝負の大学選手権で初めて関西・関東のチームと対戦するのはリスクが大きいこともあって、双方にとって貴重な機会となる。

87回目の「同志社×明治」の定期戦が行われる舞台は、54回目を数える「愛知県ラグビー祭」だ。6月21日(日)、改修された愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で行われる。

今季の明治は、大学日本一に導いた神鳥裕之元監督から“理論派”高野彬夫氏がバトンを受けて監督に昇格。FL大川虎拓郎を主将として連覇へ走り出した。

関東大学春季大会ではAグループで東洋大学、関東学院大学、東海大学に3連勝したのち、福岡・小倉でライバル早稲田大学に24-28で惜敗。敵陣攻撃中のノックフォワードで決する大熱戦となった。

春季大会は、昨季対抗戦で敗れた筑波大学との一戦(6月28日)を残すのみ。その一週間前に今週の定期戦に臨む。

一方の同志社は昨季就任のOB・永山宜泉監督のもと、日本代表宮崎合宿のトレーニングスコッドにも抜擢されたHO荒川駿を主将に据えた。同スコッドには中谷陸人も名を連ねている(明治からはSO伊藤龍之介が正代表、WTB海老澤琥珀もトレーニングスコッド入り)。

4月の亀岡市ラグビー祭で立命館大学とドロー(40-40)。翌週の同志社ラグビー祭ではHO荒川主将も先発し東海大学に45-38で勝利。着実に成果を積み重ねていた。

しかし5月下旬の関西春季トーナメント初戦は関西大学に12-43で大敗。京都ラグビー祭での京都産業大学戦では前半17-7とリードしながら、後半はスクラムと衝突局面で劣勢になり、24-47で逆転負け。

明治戦では京産戦の課題にもなったスクラムで自信を深めたいところだ。80分通しての一貫性も高めたい。

本稿執筆時点で両軍メンバーは未発表。日本代表やU20代表参加者は不在となるだろうが、大学王者という威光をまとった明治と、日本ラグビーを牽引してきた伝統の同志社、日本ラグビーの風物詩ともいえるジャージーの対決は見逃せない。

明治が勝利した昨年の前回対戦は40-28の熱戦。今年も伝統の定期戦にふさわしい激戦を期待したい。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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