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ラグビー コラム 2026年6月12日

多士済々の成長株!Bグループ3連勝の「慶應義塾大学」か。春好調の古豪!2勝1敗の「法政大学」か。第15回関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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関東強豪による春の公式戦「第15回関東大学春季交流大会」が佳境を迎えている。

昨季対抗戦・リーグ戦の4~6位(計6大学)によるBグループでは、4勝の帝京大学が1試合を残して首位。2試合を残す3勝の慶應義塾大学(昨季対抗戦5位)が2位につけている。

3位に位置するのは、帝京大学に大敗(0-88)したものの、日本体育大学(61-7)と流通経済大学(33-26)に競り勝った法政大学(昨季リーグ戦6位)だ。

この両校が6月14日(日)、慶應義塾大学グラウンドで激突する。キックオフは午後1時だ。

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慶大は成長株として期待されている大学の一つだろう。

1999年度以来の日本一を狙う日本ラグビーのルーツ校は、昨季対抗戦で「早明帝」から勝ち星を挙げられなかったものの、その後優勝する明治大学に2点差(22-24)と肉薄した。

昨季対抗戦で「早明帝」と戦った3試合の得点は、いずれも20点前後。この3大学を相手に大量得点を奪うゲームは想像しにくく、明大戦のように失点を20点前後、もしくはそれ以下に抑えることが「早明帝」撃破のシナリオの一つだろう。

その意味において、先月(5月)に青森・弘前での早大戦に5-63、翌週の熊本での明大戦に5-50で大敗したことは気になる点だ。2試合ともエリア両端でブレイクされる場面が散見された。春時点とはいえチームのプライドでもあるディフェンスの修正は必要だろう。

慶大を“成長株”とする大きな理由は、近年になって世代屈指の才能が集まってきたこと。

来週15日(月)からジョージア遠征に向けた直前合宿に入るU20日本代表。一頃は年代別代表に慶大在籍者が見当たらないこともあったが、今年の選出は実に4名。浦和高校出身のLO山﨑太雅、桐蔭学園出身のFL申驥世、そして付属出身のSH尾関航輔とSO小林祐貴のハーフ団だ。

今年のルーキーに目を転じても好素材が多い。

まずは花園3連覇に貢献した桐蔭学園のPR喜瑛人。そして付属からは例年の慶應義塾高出身者に加え、昨季創部68年目で花園初出場&3回戦進出の慶應志木からCTB浅野優心、FB大澤蒼生らが入部。若手の選手層は確実に増している。

慶大は他の対抗戦トップと異なり、ラグビー部としての入学枠を持たない。選手集めではどうしても後手となる環境の中、どのようにして頂点を極めるのか――。そこに慶應のプライドとロマンがある。

そんな慶大の今週末の法大戦メンバーを見てみると、そのU20日本代表からSH尾関とSO小林の慶應義塾同期コンビが先発に入り、ゲームメイクを担当する。山﨑と申はリザーブに名を連ねた。

慶大の先発は3年生以下が主体。浪人生もいるが、FL恩田優一郎主将が唯一の4年生となっている。注目したいのは2年生LO、オーストラリア出身のトーマスニコラス・パパス。199センチの高さはラインアウトの安定に寄与するはずだ。

もう一方の法政大に目を移すと、今大会はここまで充実の内容を残している。

大会初戦は前述の通り帝京大に大敗したが、その後は2連勝。日体大戦では武器の展開攻撃で手応えを掴み、先週の流経大戦では勝負所でのディフェンスが光った。

流経大戦は開始30分間で14点リードを許す展開となったが、ここからカムバック。2トライ目を挙げて2点差(12-14)で試合を折り返すと、この日はNO8起用の炭竈柚斗がスクラムから“8単”で豪快な逆転トライ。

その後逆転されたものの、モメンタムが相手にある中で堅守を維持。NO8炭竈の連続トライなどで33-26で逃げ切った。

今春の法政大は攻守にわたり高い遂行力を見せており、慶大との好勝負が期待できる。さらに今週末は注目のトピックもある。先週はSH箕輪大地(4年)、SO佐川一眞(3年)のハーフ団だったが、今週末は1年生ハーフ団が大会初先発を飾る。

SH林友來(天理高)と、SO吉浦太我(佐賀工業)だ。

SH林は、今週日本代表合宿に招集された高校の先輩、北條拓郎(三重H)を彷彿とさせる俊敏性に長ける技巧派。パス技術も高く174センチの体格も武器になりそうな逸材だ。佐賀工業の10番だった吉(上が土)浦も経験豊富なプレイメーカー。左足のキック精度に定評があり、果たしてどんなゲームメイクをするのかに注目したい。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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