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ラグビー コラム 2026年5月18日

【ハイライト動画あり】攻め合って両チーム合計15トライ。早大、ラスト10分に3トライ集中させ勝ち切る。東海大も強み出した。

ラグビーレポート by 田村一博
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両チーム合わせて15トライ、101得点。そんな展開になるとは思っていなかった。

5月17日、小田原市城山陸上競技場でおこなわれた関東大学春季交流大会Aグループの東海大学 × 早稲田大学は激しく点を取り合う試合となり、59-42で早大が制した。
後半30分のスコアは東海大が42点、早大が40点。最後の最後まで、よく攻め合った。

最終的にラスト10分で3トライを挙げて逆転勝ちした早大は、先に流れをつかんだ。先制したのは前半2分。東海大のハンドリングエラーから得たボールを積極的に動かした。

最初にボールを手にしたのはSO服部亮太。チームのコンセプト、「つながり」が得点に結びついた。
積極的に攻めた服部はCTB島田隼成にボールを渡す。その時、後方から加速して上がってきたのがFB植木太一だった。植木はパスを受けてWTB山下恵士朗へつなぐ。山下が前へ出てタックルを受けながらCTB名取凛之輔へオフロードパス。名取は最後、タックラーをはね飛ばしたあとサポートの植木にボールを渡し、背番号15がそのままインゴールに入った。それぞれの意思と動きがつながった先制シーンだった。

早大2つ目のトライは前半9分。それはCTB島田の好ディフェンスで得たPKから敵陣に入り込んで奪った。
東海大陣の深いエリアでプレーを続けてボールを動かし、最後は急遽メンバー外となったHO清水健伸の代わりに2番のジャージーを着た田中健心がパワフルに前に出て5点を追加する。赤黒ジャージーが14-0とした。

しかし早大は、すぐに追いつかれる。きっかけは東海大WTB鬼頭慶の超ロング50/22キックだった。
鬼頭が蹴った地点は自陣トライラインのすぐ前。そのキックは、相手のトライライン前10メートル近辺でタッチに出た。その後のラインアウトからモールを押し切った。

前半19分には東海大に攻撃を重ねられて自陣に侵入される。再びラインアウトから攻められた。
しかしこの時の東海大はモールを組まず、BKのサインプレーで攻略した(WTB説田万次郎のトライ)。スコアは14-14となった。

5月17日

【ハイライト】東海大学 vs. 早稲田大学|関東大学春季交流大会2026 Aグループ(5月17日)

その後も両チームはハーフタイムまでにトライを取り合う。早大はよくボールを動かし、方向転換も繰り返してBKが2トライ。東海大は敵陣深くに入り込むと、FWがパワープレーで攻め切る。
28-21と早大リードでハーフタイムを迎えた。

後半に入ってもお互いに得点を加え合う展開は変わらなかった。
6分に東海大(FB浦本明惟のロングゲインから)、9分に早大(FB植木が好ラン)、15分に東海大(FB浦本の好キックからWTB鬼頭!)、18分に早大(ラインアウトから4次、14パスで取り切る)、26分に東海大(途中出場からNO8に入ったウェスリー・トンガの8単!)と、目まぐるしくスコアを動かして、結果、後半30分過ぎまで早大は40-42とリードを許した。

しかし早大はラスト10分を制した。球を動かす意識と仕掛ける積極さを失わず、防御でも前に出続けた。
逆転のトライは後半32分。攻撃を重ねる中、SO服部が巧みなランコースで走り切る。その3分後には自陣で得たFKからすぐに攻めてSO服部が抜け出し、パスとランで攻め切ってWTB鈴木寛大がインゴールに入る。インジャリータイムに入ってもう一つトライを加えて試合を終えた。

お互いに攻め合った80分を終えて、早大の大田尾竜彦監督は「よく我慢し勝ったな、と思います。試合ではいろんなことが起こる。コントロールできないこともある中で自分たちのプレーにしっかりフォーカスし、選手はよく戦ってくれました。出た課題をしっかり深く理解し、チャンピオンチームになれるようにやっていきたい」と話した。

ゲームキャプテンを務めたNO8松沼寛治も「アタック、ディフェンスとも横としっかりつながって、我慢強くやっていくことをテーマに掲げていました。競ったゲームになりましたが、誰もパニックにならず、自分たちにフォーカスしてやり切ろうと、全員が同じ方向を向けていたと思うので、そこは良かった」と勝利を喜んだ。

東海大の木村季由監督は、反省と収穫の両面を口にした。相手の多彩な攻撃にミスなどから失点はしたが、「なんとか食らいついていったところは収穫」。しかし最終盤、続け様にトライを許した展開については「集中力が切れていた。自分たちで勝ち切れるチームにしていくことがまだまだ必要」とした。

ゲームキャプテンのLO中村太志朗も、足りない点と強みをあらためて感じたようだ。
ラスト10分での3失トライを「自分たちの弱さ」と認めつつ、アタックには「両ウィング、バックスリーがみんな走れる。フォワードがしっかり体を当てて内側に(相手を)寄せ、スペースにアタックする。両ウィングに渡してトライを取ったのは自分たちのいい形だったかな、と思います」と手応えを口にした。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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