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ラグビー コラム 2026年4月20日

【ハイライト動画あり】熊本決戦は5点差決着!「東京サントリーサンゴリアス」×「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」!ジャパンラグビーリーグワン2025-2026D1第15節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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「(試合)週の冒頭から『絶対にタフな試合になる』という覚悟の下、準備をしてきました」(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、NO8マキシ ファウルア主将)

その予測は的中。序盤からハイレベルな攻防が展開された。

4月18日に熊本・えがお健康スタジアムで行われた4位「東京サントリーサンゴリアス」と3位「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」の上位陣対決。

「前半はすごく良かったと思います。ボールコントロールもできて、プレッシャーを掛け続けることができていました」(サンゴリアス、サム・ケイン主将

序盤のベストプレーの一つは開始30秒、元主将であるHO堀越康介のブレイクダウンワークだろう。

開始30秒の守備時にラック後方から突進。ボールを守る選手をどかしてターンオーバー。20次攻撃を繰り出す起点となった。

熊本・荒尾高校出身のSH流大がショートサイド中心に配球。一気のワイド展開、FWユニットのショートパスを織り交ぜながら粘り強いアタック。最後はPR小林賢太がグラウンディングに成功した。(5-0)

だが、得点されるまでにスピアーズも地力を証明していた。

被ターンオーバー後の最も避けたい展開の一つはペナルティだろう。だがスピアーズは20次攻撃を受けながら、事態を深刻化させるペナルティを一度も犯さなかった。

すると直後だ。

スピアーズは相手のハンドリングエラーを確保。ターンオーバーからHOマルコムマークスが左斜め方向にキャリー。

ここで相手のDFラインの間隔を広げると、折り返しのロングパスからNO8マキシファウルア主将が突破。デザインされたゲインから得意のオフロードパスを繋げ、電光石火のトライを決めた。(5-7)

サンゴリアスはSH流が“熊本凱旋試合”。前半11分には攻撃停滞前の一瞬を捉えて的確なキック。元日本代表の熟練者がエリア前進に貢献した。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月18日)

【D1 第15節 ハイライト】東京サンゴリアス vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月18日)#leagueone

引き続き、高い強度のフィジカルバトルは続いた。スピアーズは近場の肉弾戦、鉄壁のモールDFを披露。サンゴリアスもラック連取からのスピーディーなアタックでゴール前に迫る。

スピアーズは前半18分に反則の繰り返しでバックス(WTBハラトア・ヴァイレア)がシンビン。しかし8人のフォワードパックは健在。前半27分にモールを押し切って、14人の間に1トライを追加してみせた。(5-12)

しかしサンゴリアスもFBチェスリン・コルビの混戦からのロングゲインを起点に、モメンタムを生かしたトライで同点(12-12)とすると、衝撃は前半38分だった。

ラグビーは一人のスーパースターの力だけで勝てる競技ではなく、個に依存するチームはむしろ脆い面を持つ。しかしそれでも、たったひとつの美技が一瞬にして局面を打開することがあるのも事実だ。

前半38分。スピアーズの元NZ代表FBショーン・スティーブンソンが自陣から特大キック。最高のイグジット(自陣脱出)かと思われたが、南アフリカ代表のFBコルビがライン際でボールを残す。

ここからロングキックでお返しのキック「50:22」。一連のプレーで最高のチャンスを呼び込んでみせたのだ。

すると、ここでサンゴリアスのフォワードが完璧と思えるモールドライブで3本目を奪取。7点をリード(19-12)し、前半を終えた。

だが後半はスピアーズが主導権を握った。

「前半はサンゴリアスさんの見事なプレーで、私たちが背走させられる場面が目立ちました。結果として規律やモメンタムが乱れ、ペナルティを許し、イエローカードも出てしまいました」

「そういった点をリーダー陣に伝えた結果、後半は自分たちの目指す絵を変えることができ、モメンタムや流れを呼び込むことができたと思います」(スピアーズ、フラン・ルディケHC)

スピアーズは前半と比べて攻撃がテンポアップ。すると後半開始早々、ラック連取からフラットにしかけたFLタイラー・ポールが突破してトライ&コンバージョンで同点(19-19)に。

一方、この日はリザーブがFW6人の構成だったサンゴリアスは、リザーブ陣が火力を上げる。

「セットピースやフィジカル面も含めたフォワードバトルで、後半にインパクトが必要だと考え、リザーブのフォワードが6人というセレクションにしました」(サンゴリアス、小野晃征ヘッドコーチ)

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後半7分に投入されたリザーブのショーン・マクマーンが、敵陣ラインアウトからド迫力の突進。ワイド展開からのFBコルビでの勝負にかけるが、ここは相手FBスティーブンソンが好守備。ミスを誘ってトライを許さない。

サンゴリアスは敵陣スクラムでペナルティを許すが、自陣後退後にNO8ピエリッチ・シーバートがスティール。主導権の握り合いが続く。

この鍔迫り合いを制したのはスピアーズだった。

中盤での数的優位をお手本のようなラン&パスで攻略。ピッチを横幅いっぱいに駆使したアタックから、FBスティーブンソンがスワーブ。アシスト名手でもある元NZ代表がWTB木田晴斗にラストパスを送り、ついに勝ち越し。(19-24)

後半25分の勝負所でペナルティゴール(3点)を加える試合巧者ぶりも発揮。サンゴリアスの後半得点は同28分の3点のみだった。

「後半になってボールを大事にできずにターンオーバーを許したり、キックが狙いよりも伸びてしまって、そこから相手のカウンターアタックを受けたりする場面もありました」(サンゴリアス、ケイン主将)

サンゴリアスは終盤に途中出場のSH宮尾昌典の正確なコンテストキックからチャンスメイク。しかしスピアーズはNO8マキシ主将のスティールなどで同点トライを許さず。守り勝ち、5点差(27-22)のまま逃げ切ってみせた。

4位だったサンゴリアスは5位にランクダウン。7点差以内のボーナス1点は手にしたが、9勝目を挙げたブラックラムズ東京に勝点1差で上回られる結果となった。

「後半は自分たちのエラーが多くなり、敵陣深くに入る場面が少なくなってしまったことが最後に追いつけなかった要因です。ボールを大事にする部分を修正し、次の試合に向けて準備をしたいと思います」(サンゴリアス、小野ヘッドコーチ)

サンゴリアスの次節は2位コベルコ神戸スティーラーズとのビジター戦だ。

一方のスピアーズは3位のまま。1位ワイルドナイツとの勝点4差は変わっておらず、このまま全勝で突き進みたい。

「今日は規律の部分で自分たちをうまくコントロールできない場面がありました。そこをしっかりコントロールできれば自分たちの流れにもなりますし、自分たちのラグビーもできます。そこを見直し、次の試合に向けて精進したいと思います」(スピアーズ、NO8マキシ ファウルア主将)

次節は本拠地・スピアーズえどりくフィールドに8位の三重ホンダヒートを迎える。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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