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13番で出場した東海隼。2トライを挙げる活躍を見せた
関東大学春季交流大会の初戦は東洋大学戦。ホーム・明大八幡山グラウンドでの一戦は明治大学が圧倒し、64-7の完勝を収めた。
開始直後から明大が主導権を握った。1分、敵陣22m付近で左CTB(センター)平翔太主将(商4=東福岡)が内に鋭く切り込みブレーク。フリーでパスを受け取った右CTB東海隼 (情コミ4=光泉カトリック)が先制点を挙げた。「サポートでしっかり走って取り切れて良かった」(東)。
さらに12分、フェーズを重ね、足が止まった東洋大のスキを突きSH(スクラムハーフ)柴田竜成 (営4=秋田工)がラックから右に動くと、2人を引き付け鮮やかなバックフリップパス。NO8(ナンバーエイト)藤井達哉 (政経3=東福岡)がゴール右へ飛び込んだ。「練習からBK、FWともにコミュニケーションを常にやってきて、それを試合でも発揮できた」(平翔)。
明大の勢いは止まらない。19分に平翔のキックに反応し、東が自身2トライ目。29分にはスクラムから柴田が仕掛け、スペースに走りこんだSO(スタンドオフ)萩井耀司(商2=桐蔭学園)が追加点を挙げた。「今日のフォーカスとしてスクエアとスペースを意識していたが、キックを積極的に使うところは良かった」(東)。
前半終了間際に再び柴田がトライを演出した。37分に柴田がラックから持ち出すと右WTB(ウイング)白井瑛人(商2=桐蔭学園)がパスを受け取りトライ。平翔のコンバージョンも全て決まり35-0で試合を折り返す。
「試合の入りから自分たちの役割を全うできている感じはあったし、スコアにもつながっていて良かった」(右FL/フランカー楠田知己・政経4=東海大仰星)。
春季大会デビューを果たしたルーキー・後藤快斗
後半に入っても明大が試合をコントロールした。後半4分、後半からNO8に入った最上太尊 (商4=仙台育英)がピックアンドゴーで左中間にねじ込む。さらにここで期待のルーキーSH後藤快斗(政経1=桐蔭学園)が公式戦デビューを果たした。「初戦に出られたのはうれしいが、出続けられるように頑張っていきたい」(後藤)。
関東大学春季交流大会2025
【ハイライト動画】 Aグループ 明治大学 vs. 東洋大学
しかし12分に東洋大の規律を守ったアタックに耐え切れず、明大はこの日唯一の失点を喫する。「チームでゼロに抑えようと話していたが、1本取られてしまったのでそこは詰めていきたい」(平翔)。
だが、失点を許した直後の15分、速いテンポで攻撃を重ね、最後はSOに入った伊藤利江人(商3=報徳学園)が9シェイプでトライエリアへ。「トライ前のアタックでテンポを出せた」(後藤)。
その後も攻撃の手を緩めず、17分にWTBに入った渡邉陽平 (商4=開志国際)が伊藤利からロングパスを受け右隅にトライ。さらに27分に途中出場の木谷光 (商3=報徳学園)がモールを押し込みグラウンディング。44分に渡邊が再び右隅に飛び込み64-7の完勝を決めた。
ラグビー関東大学春季交流大会2025
「(後半を振り返って)メンバーが変わっていい部分もあったが、1トライ取られてしまったので、そこで取られない試合展開ができればなと思った」(楠田)。
公式戦初陣を完勝で飾った平組。スクラムで圧倒しディフェンスも1トライに抑えるなど光る部分が数多く見られる試合となった。
しかしハンドリングエラーなどのミスも少なくなく、次戦の招待試合・京都産業大学戦、そして春シーズンを勝ち抜く上で改善は必須となる。「ミスが多すぎたので、京産大戦ではもっと詰めていかないと勝てない」(右PR/プロップ山口匠 ・政経3=流経大柏)。
『完遂』を掲げた平組の戦いは始まったばかり。ここからどこまで上がっていけるのか、また紫紺のジャージーをかけた熱い部内競争からも目が離せない。
文:佐藤比呂/写真:晴山赳生(明大スポーツ新聞部)

明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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