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中4日でおこなわれる再戦だ。5月24日、大分市の大分スポーツ公園 クラサスサッカー・ラグビー場でJAPAN XV(ジャパンフィフティーン)×NZU(ニュージーランド学生代表)の第2戦がおこなわれる。
5月20日、大分・別府の実相寺多目的グラウンドで戦った第1戦では、JAPAN XVが12トライを奪い、NZUを78-28と圧倒した(前半42-0)。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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【先行】ラグビー日本代表強化試合2025 第2戦 JAPAN XV vs. NZU(ニュージーランド学生代表)
5月24日(土)午後1:50~ LIVE配信
その試合のJAPAN XVは、4月にオーストラリア遠征をおこなったU23日本代表のメンバー、大学生10人を入れた布陣を組んだ。
リーグワン2024-25シーズンの活動を終えたチームの選手たちも参加し、パワーも得た日本代表予備軍は、80分間攻め続けた。
LOエピネリ・ウルイヴァイティは何度もボールキャリーで前に出て、チームに勢いを与え、ゲームキャプテンを務めたSO中楠一期は積極的に周囲を動かし、自身もよく仕掛けた。
CTBチャーリー・ローレンス、WTBメイン平、FB竹之下仁吾らが得点に絡むシーンも多かった。
SO中楠はその試合への準備を進める途中、選手たちが、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチから「レッドゾーン」という言葉を使ってハードワークを求められていることを伝えた。
「自分の体力を出し惜しみせず、極限状態になるまでプレーする。疲労することを恐れず、とにかく仕事をし続ける。仕事を探し続ける。エディーさんはミーティングで何回もそう話しているので、選手たちはみんな、すごくテンポのはやい、多くのハードワークが必要なラグビーをするんだ、と理解しています」
そのイメージを5月20日、第1戦を戦った選手たちは具現化した。次戦(5月24日)のメンバーには、リーグワン選手たちがさらに増えるだろう。攻め勝つ80分の再現が求められる。
シーズン直後で、個々のコンディションは整っているはずだ。「超速」の共通認識が深まっていれば、今回も高い攻撃力が見られる。
ジョーンズHCはNZU戦2試合と、5月31日のホンコン・チャイナ戦という大分での3試合について、目的をこう話した。
「オーストラリアに行ったU23代表の何人かに(初戦)ハイレベルな試合でプレーするチャンスを与えるとともに、(リーグワンチームで)プレーオフに進出できなかったチームの選手たちに、日本代表へのセレクションに向けて自分を押し上げていってほしいと思います」
「目標は(7月のテストマッチで)ウェールズを倒すこと」と明確に話す。
「そのために(大分でのJAPAN XVの活動を通して)ベストな選手をセレクトしたいし、準備をしていきたいと思っています」。
同コーチは5月16日にNZUを52-45と破ったU20日本代表のパフォーマンスを見て、「すぐにジャパンにも関われるようなポテンシャルを持っている選手が3人いると感じました」と言う。
「大学側に連絡し、すぐにでもジャパンフィフティーンのキャンプに参加できないか聞いています」
JAPAN XV対NZUの第2戦も、ジョーンズHCの目が鋭く光る中でおこなわれる。
選手たちは、チームの方針に沿いながらも、個性をアピールすることが求められる。
一方のNZUは、この試合が今ツアー最終戦。各大学クラブの試合を丁寧に視察して遠征メンバーを選んだものの、選手たちが集合したのは来日直前。初戦のU20日本代表戦を終えた時には、「まだ時間をともにして日が浅く、まとまれていない」と準備不足を口にしていた。
「そういうこともあり、準備されたプレー、洗練されたプレーを積極的に出して戦うU20日本代表に対応できませんでした」と話したNO8のジュリアン・ゴーキー主将は、2戦目からは密にコミュニケーションをとって戦いたいと話していたけれど、対JAPAN XV初戦は、まだ意思統一できていなかった。
今回の試合では改善されているだろうか。
来日メンバーのうち17人はスーパーラグビーチームのデベロップメントスコッドやNPC(NZ国内州対抗選手権)、U20代表経験者も、スーパーラグビーでプレーしたことがある選手はHOのリッキー・ジャクソンひとりだけ(ハイランダーズ、クルセイダーズ)。
しかし、伝統とプライドを持つチームだ。牙を剥き、日本代表を狙う者たちの力と闘志を引き出すファイトを期待したい。
※本文は5月22日時点の内容です。
文: 田村 一博
田村一博
前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。
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