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ラグビー コラム 2025年5月8日

好条件でプレーオフへ。必勝のマインドで戦うワイルドナイツ。サンゴリアスも、勢いをつける戦いを誓う

ラグビーレポート by 田村一博
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順位も調子も関係なく、お互いにライバル心を剥き出しに戦う。
5月10日(土)に埼玉・熊谷ラグビー場でおこなわれるリーグワン、ディビジョン1のレギュラーシーズンの最終節(第16節)、埼玉パナソニックワイルドナイツ×東京サントリーサンゴリアスは、長い歴史の中に甲乙つけがたい名勝負がいくつもある。

プレーオフ進出を決めている両チームだが、ワイルドナイツは2位(勝ち点は首位の東芝ブレイブルーパス東京と同じ66)、サンゴリアスは6位(勝ち点40)と立ち位置は大きく違う。
ワイルドナイツにとっては、2位以上をキープし、プレーオフをできるだけ有利な条件で戦いたい。勝利は、今季の今後に直結し、プライドを守るものとなる。

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第11節の静岡ブルーレヴズ戦(17-22)、第12節の東芝ブレイブルーパス東京戦(31-42)と、トップリーグ時代の2005年以来の連敗を喫したワイルドナイツだったが、それ以降の5試合は4勝1引き分けと調子を上げている。
引き分けも、前節に3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイと熱戦を演じたもの(29-29)。今回のサンゴリアス戦は前節と先発こそ組み替えたが23人の顔ぶれにはほとんど変更がなく、ベストメンバーを揃えた。

 

坂手淳史主将がベンチスタートのため、ゲームキャプテンはSOの山沢京平に託された。
同選手のキックインプレー数は今季ディビジョン1最多の181(キックでのゲインメーター数5576メートルは2位)。確実なエリアマネージメントが期待される。ワイルドナイツの1試合平均敵陣22m進入数は今季ディビジョン1最多の12.7(データはOpta調べ)。自分たちの力を得点に直結しやすい状況を作り、攻略するスタイルを今回も前面に押し出して戦うだろう。

坂手主将をはじめ、PR稲垣啓太、SH小山大輝らがベンチに控えるため、後半に投入される選手層も厚い。
ボーナスポイント付きの勝ち点5を獲得できれば2位以上が確定するだけに、必勝の布陣とスキのないマインドで戦いに挑むだろう。

 

一方のサンゴリアスは勝敗に関係なく順位が変わることはないが、プレーオフへ挑むチームが勢いを得るためにも勝ってレギュラーシーズンを終えたいところ。
次ステージで頂点に立つには3試合を戦わなければいけないことが決まっていることもあり、各選手のコンディションを整えることも念頭に置いたメンバー構成となった。

アーリーエントリーで今季途中からチームに加わった木原三四郎(専大卒)は、今回が初の先発起用となる。デビュー戦となった第10節の横浜キヤノンイーグルス戦は途中出場だった。

そのデビュー戦は、出場予定選手の体調不良により緊急出場だった。しかし「今回は1週間しっかり準備できているので、自分が入ったからチームがうまくいかなかったと言われないように、チームに貢献するパフォーマンスを見せたい」と話す。

「同じポジションの先輩たちにも、いろいろ教わってきました。その方々のお陰で、スクラムも力をつけたと思います。その成果を出して感謝の気持ちを届けたいと思います」

NO8に入った飯野晃司は今季3試合目の出場で、こちらも今季初先発となった。
2017-18シーズン入団のムードメーカーは、今季なかなか波に乗れないチームの状況について、「雰囲気は悪くない。プレーオフ進出が決まって、いまはそこで勝つためにどこにフォーカスしていくか考えているところ」と話す。
常勝チームとして培ってきた経験値を短期決戦で発揮する準備を進める。

SOには3戦連続でベテランの森谷圭介が入った。直近の2試合では期待に応える働きを見せて周囲の力を引き出し、自分も動けている。アウトサイドCTBがイザヤ・プニヴァイから尾崎泰雅に変わったが、司令塔として今回の試合でも周囲の力を引き出してアタッキングラグビーでライバルに挑む。

今季開幕戦で対戦した際は33-12とワイルドナイツが勝っている。両者の力関係は、4か月半の時間が経ってどうなっただろう。
両チームにとってクライマックスへどんな空気で向かうのか、深い意味を持つ80分となる。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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