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写真提供/ラグビーマガジン
しばらくブログを書いていないなって思っていたら、いつのまにか3月も下旬。前回書いたのは12月だったので、2005年春にラグビー愛好日記を書き始めて以来、最長休止期間になってしまった。ゆるりと再開しますので、今後ともよろしくお願いします。
先日、京都産業大学ラグビー部の廣瀬佳司監督(50歳)のインタビューに行ってきた。3月25日発売のラグビーマガジン2024年5月号に掲載されるものだ。新連載「Coaching My Way~私のコーチ哲学」。さまざまなカテゴリーの指導者に話を聞くもので今後も楽しみな企画。廣瀬監督といえば、元日本代表のスタンドオフであり、正確無比のプレースキッカーだった。名選手でありながら報道陣に接するときはいたって謙虚で偉ぶるところがない。個人的に廣瀬監督と交流のある人は、みんな廣瀬監督のことが好きになる。純粋で少年がそのまま大人になったようなところがあるからだ。
廣瀬さんは小学生の頃、東大阪市の花園ラグビー場で全国大学選手権の京産大対早稲田大を見た。そのとき、スクラムで認定トライを奪った京産大の戦いぶりに感動したという。その感動があったから京産大に入ったのですか?と聞いてみた。「それはまた違うんです。僕、大阪体育大学ファンでしたから」との答え。廣瀬少年は当時、大体大があった茨木市に住んでいた(現在の大体大は大阪府泉南郡)。茨木ラグビースクールに通っていたころには、しょっちゅう大体大の練習を見に行っていた。
「いつもウエートトレーニングをしていましたよね」。ヘラクレス軍団と呼ばれ始めたころのことだ。いまもその時の選手たちのサインボールを大切にしている。以前、インタビューしたときは、わざわざ家まで帰ってそのボールを持ってきてくれた。実は僕はそのとき、大体大のラグビー部員だった。その頃からの縁なのだが、僕がラグビーマガジン編集長のころ、大学生の廣瀬さんがラグビーマガジンの編集部に来てくれて、会議室で撮影したカッコイイ写真がラグマガのグラビアを飾ったことがある。それもよく憶えていてくれた。
コーチング哲学の詳細については、ラグビーマガジンを読んでいただくとして、ほんの少しコメントを紹介したい。「強いチームには文化があると言われますよね。京産大の歴史をひもとき、京産らしさを継承することを大切にしています。それに加えて、学生たちには自分たちで京産らしさを追求していこう、毎年毎年積み重ねていこうという話をしています」。このコメントに続いて、大学生の指導の難しさも聞かせてくれた。それでも、監督に就任して3年連続で大学ベスト4。たしかな実績である。これまで学んだコーチングのスキルについても語ってくれた。京産大が安定した力を発揮する理由の一端がわかるインタビューになっている。ぜひ、ご一読ください。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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