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12月4日、サンウルブズのメンバーが発表になったが、こちらはJSPORTSのWEBコラムに書いたので、ここではその夜のことを。

サンウルブズの記者会見が終わると、僕は横浜市営地下鉄グリーンラインの「センター北」駅に向かった。グリーンラインに乗車したのも、この駅で降りたのも初めてだった。改札を出ると目の前に観覧車があって、ライトアップが綺麗だった。駅に隣接するビル「YOTSUBKO」7階の「農家レストラン SOZAIYA(そざいや)」へ。ここで後藤翔太さんをゲストに招いて、初めてのトークライブを開催した。オーナー夫妻が知り合いだったので声をかけてもらい、実現した企画だった。

横浜の農家の野菜を使った料理をビュッフェスタイルでいただきながらのトークだったのだが、お客さんのテーブルを見ていると、色とりどりの野菜が美味しそう。そして、トークの方は後藤翔太さんの「ロジカル」な語りが実に面白かった。監督を務めていた追手門学院大学の女子ラグビー部がセブンズ大会で優勝した話では、セブンズのゲームを分析して「一試合のトライ数は6本」、「一人が走る距離は約900m」、「ボール保持が有利なわけではない」などなど後藤さんなりに結論を出し、効率よくトライをするための練習に特化したという。そして、選手の能力を数値化し、各選手の現在地とゴールを明確にしたことで実力が飛躍的に伸びたことなど話してくれた。ビジネスにも応用できる話で参加者の皆さんも真剣に聞き入っていた。

質問コーナーでは、早稲田大学時代の清宮克幸監督の評価は?という問いかけにこんな答えがあった。「指導者はある意味悪者にならなくてはいけないところがある」と、清宮さんの強面の部分を話した上で、「でも本当は優しいです。僕が引退を決めたという話が伝わった時、社会人になって僕からは一度も連絡をしていなかったのに、電話をしてきてくれて『辞めるんだって? (引退後のことは)大丈夫なのか?』と心配してくれました。僕は大学時代、清宮さんに日本一にしてもらったと思っているから、社会人になったら、逆に清宮さんに勝ちたいと思った。だから神戸製鋼に入った。それも清宮さんは知っていた。それなのにです」
ジェイミージャパンの11月の評価も面白かった。後藤さんの話を要約すると、「昨年、ウェールズ代表と接戦をしたときは、キックを多用して最高に効率的な戦い方をした。だから、これ以上チームを強くするのは難しいのではないかと思った。しかし、今回のフランス戦ではキックを半減させて戦い、同点で終えることができた。今後成長できる可能性が広がった。楽しみになった」という見解だ。いろんな意味で勉強になるトークライブだった。
農家レストラン SOZAIYAは、9月にオープンしたばかりだが、美味しい野菜がたっぷり味わえるので、ランチが予約で満席になるほどの人気だという。今後も同様のイベントが企画されると思うので、今回来られなかった皆さんも、ぜひご参加ください。

村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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