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12月1日の夜は、下北沢で「ラグビー愛好日記トークライブ」を開催した。このブログの名を冠したラグビートークライブは、2006年の春から始めた。3年間は三鷹の文鳥舎で行い、その後は場所を転々とし、いまは下北沢のライブハウス「音倉」に落ち着いている。

今回は、JSPORTSの解説仲間でもある小林深緑郎さん、藤島大さんと楽しく、ラグビーワールドカップを振り返った。小林さんの独特の間合いは、いつも突っ込みどころがいっぱいで面白い。小林さんは、ラグビーマガジンの事前予想で日本の戦績を「3勝1敗」としていたが、とりあえず、突っ込んでみた。その1敗はどこにすると思っていたのですか?「南アフリカ(笑)。でも、3勝1敗だと、普通は決勝トーナメントに行くから、3勝2敗とか4勝2敗とかにするべきだったんだけど、慣れないことで忘れていたんですよね(笑)。そうしたら、奇跡的に当たった」。
藤島さんは、あるトップリーグのコーチと事前に話した時、宮崎での合宿をじっくり見たそのコーチが「南アフリカは穴だらけだから、勝ちますよ」と言っていたと明かした。それだけ日本代表の準備が素晴らしかったということだ。今後の人事について藤島さんは、「エディー・ジョーンズさんのように管理するタイプのコーチのあとは、選手の自由にさせるコーチのほうがいいと考えがちだけど、それはよく陥る間違い。日本代表は猛練習しないと勝てない」と釘を刺していた。
決勝トーナメントでは小林さんがもっとも感動した試合は、準決勝のオーストラリア対アルゼンチン。「アルゼンチンのあの情熱に涙が出た」。藤島さんは今回のオーストラリアがお気に入り。「マイケル・チェイカは1年であのチームを作りましたからね。MVPを選ぶならデヴィッド・ポーコックかな」と話していた。
藤島さんが日本代表の快挙を歴史上の他のスポーツと比較して語ってくれたり、小林さんが、ラグビー史上屈指の好チームに仕上がったオールブラックスを見ることができた幸せを泣きそうになりながら話したり、ラグビー文化について語り合ったり、楽しい時間だった。「リッチー・マコウはじめ、この選手達がもう少ししか見られない、あと5分しかない、惜しい、そんな気持ちで見ていました」(小林さん)。それにしても、そんなにマコウのこと好きだったっけ?
お客さんは定員の70名をはるかにオーバーする状況で、舞台上にいながら圧力を感じたほど。選手は一人もいなかったのに、おじさん3人の話を聞きに来てくださった皆さんに感謝。最後は深緑郎さんが2019年に向け、「ラグビーブームですが、気を緩めず行きましょう!」と締めくくってくれた。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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