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トップリーグの開幕節が終わっただけなのに、なんとなく一段落した感覚がある。打ち上げで呑みたい気分になっている。僕みたいな仕事は、シーズン開幕前のほうが忙しい。原稿を書くのはもっぱら展望記事が多いからだ。始まってしまえば、もう流れに乗っかって頑張るだけである。次の仕事の山は、年末年始かな。
シーズンが始まると、当然のことながらアクセス件数も増加したし、コメントもトラックバックも増えた。嬉しいっす。
コメントに複数のポジションをやらされる選手はどんな気持ちでいるのかというご質問があった。もちろん、苦手なポジションは嫌だと思うが、本当はどのポジションが好きなの? と質問すると「試合に出られれば、どこでもいい」という選手が多い。本音だと思う。
ラグビーは、スクラムやラインアウトからボールが動き始めてしまえば、結局なんでもやらなければいけないわけで、一つのポジションしかできないという選手は少ないし、かえっていろいろやってみたいという選手のほうが多い気がする。
誰もが一度は憧れるのは、ナンバーエイト(NO8)とスタンドオフ(SO)かな。遊びで試合をするときなんか、プロップやロックの選手はやりたいはず。スクラムハーフ(SH)も専門職だから、やってみたい選手は多いと思う。
SO、センター(CTB)、ウイング(WTB)、フルバック(FB)は全部できる選手が多い。もちろん、高いレベルを要求しないならばという条件で。僕も現役時代は全部経験した。練習試合も含めれば全部出場したかな。ただ、SHは難しい。相手と接近したところでボールをさばくのは、経験がないとできない。形だけは真似できても、ラックのボールをさばくときに相手が手を出してきたりするとあっさりノックオンということになる。体の入れ方は職人芸なのである。
僕はFBが好きだった。ライン参加して抜けた時、カウンターアタックでタックラーをごぼう抜きするときの気分は最高である。複数の相手を工夫して一人で止めきったときも気持ちよかった。CTBはタックル好きの選手がやるポジションだと思う。SOでゲームをコントロールするのも楽しいけどね。
難しいのは、フォワード(FW)からバックス(BK)、またはその逆のポジションチェンジだ。簡単に言えば、長距離と短距離みたいに筋肉の使い方が違うから、BKの選手が急にFWやらされるとフラフラになったりする。
そういえば、サントリーのFL高野選手は、CTBからの転向で大活躍している。関東学院のFL阪元選手も、元はCTB。つまり、FLというのはスピードと強いタックルが必要で、そのタイプはCTBに多いってことだ。コーチはそういった適性を常に考えながら、チームを作っているわけだね。
うわっ、またいつまでも書いてしまう。きょうは、このあたりで。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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