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アルゼンチンの大友さんから、最後のレポートが送られてきました。概要ですが、紹介します。大友さん、お疲れ様でした。
《日本代表の南米遠征最終戦、アルゼンチン戦は36-68の敗戦に終わりました。試合は開始1分にアルゼンチンがスクラムから連続攻撃で先制トライ。一瞬、昨秋のウエールズ戦が頭をよぎりましたが、5分にすぐSO森田がDG。次のキックオフからノーホイッスルで元木がトライし、10-7と逆転。ここからは点の取り合いとなり、日本が2T1P、アルゼンチンが2T1C3Pをそれぞれ加え、23-28でハーフタイム。
スクラムはかなりプレッシャーを受けていましたが、何とかボールを出していたほうだと思います。5点差で迎えた後半も、点の取り合いでした。アルゼンチンがPG、日本がPG、アルゼンチンがトライ、日本がPG……交互に点を取りながら、点差はじわじわ離れていきます。しかし勝負を意識できるギリギリの20点差をつけられた後半23分、アルゼンチンの外れたDGを捕ったFB立川がカウンターアタック。WTB大畑に繋いで鮮やかなトライを返し、13点差に戻しました。試合全体を通じてスクラム、コンタクトプレーで日本は劣勢に見えましたが、その状況でも何とか勝負を意識できる点差で持ちこたえたことは、今回の日本代表の意識の高さを示していたように思います。
しかし、結局はラスト10分に3トライを奪われ36-68の大差となりました。ジャパンにしてみれば、現状の準備段階でのこの結果はやむをえないようにも思いました。結果を求めてはいるものの、じゃあこの試合に勝つために目標を絞りこんで臨んだのか? といえば違ったからです。僕にはまどろっこしいのですが……。
全体的には価値のある遠征だったと思います。選手の意識は高く、アタマを使った内容の濃い練習をしていました。これが普通の状態ならばポジティブに受け止めていい遠征だったと思います。キックオフ時間が当日になって変更されたり、アウェーならではの経験もたくさん積むことができた。有意義でした。
ただし去年の欧州遠征での惨敗という負債を背負い、一刻も早くファンの関心を取り戻したいという飢餓感はスタッフから感じられなかった。箕内主将はじめ選手からはビンビンに伝わってきたのですが。この温度差が、僕にはまどろっこしかった。スポーツ全体の環境を思えば、世界を相手に結果を出している競技がたくさんある。「ラグビーも頑張ってる」といったところで、どの競技の選手だって頑張ってるわけだから、結果を出してないところは後回し……それがラグビーの置かれた現実です。ましてテストマッチはこれで6連敗。「ラグビーはいいや」と思っている人たちの視線を取り戻す「勝ち」にスタッフがこだわりきれなかったことが、この結果になったと思います。こだわったら勝てたか? とはもちろん断言できませんが、この状況でこの内容だったことを見れば、勝つチャンスは十分にあった。
ともあれ1ヶ月に及ぶ遠征は終わりました。1ヶ月の財産が有意義なものとして消化されることを願ってやみません。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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